chemSHERPA-AI Ver2.02を見ていこう(その2)

前回から始めた、chemSHERPA-AI Ver2.02を見ていこうシリーズの2回目です。

とはいえ、前回は各画面の変化を見ただけで終わってしまいました。

事例を見るための事前準備

前回書いたように、SCIPデータを入力するためには、SVHCが含まれた製品でないとどうにもなりません。

ですので、今回事例としては、このブログで過去にchemSHERPA-AI Ver2でデータを作ってみようで紹介したスイッチを例とします(その0からその10まであります)。これは、合金として鉛が含まれているため、SVHCが含まれます。

このデータは、chemSHERPA HPのツール技術情報/データ事例サンプルにある「chemSHERPA-AI_CIのデータ作成事例サンプルVer2.01(日本語).zip」をDLしていただくとデータが入っています。圧縮されているのは展開してくださいね。

また同じページにある以前に解説したSCIP対応ガイドライン_v1.1もDLしてください。今のところSCIPに関してまとめて書いてある唯一の資料だと思います。

更に、可能ならもう二つ資料を用意してください。

一つ目はchemSHERPA-AI Ver2.02のパッケージに入っている、データ作成支援ツール(統合バージョン2.02.00)リリースノートです。

二つ目は、chemSHERPA HPの説明資料にあるchemSHERPA製品含有化学物質情報利用ルール(Ver.1.4)(日本語版)です。

chemSHERPA-AI Ver2.02でスイッチのデータを開く

それでは、chemSHERPA-AI Ver2.02を立ち上げて、事例サンプルVer2.01の中のスイッチ(Switch)のデータを取り込みましょう。

すると早速、Fig.1のように「取り込んだファイルのバージョンが古い!」と怒られます(^^;。

Fig.1 Ver.2.01のスイッチデータを取り込んだ画面

ここは、OKを押してエラー一覧の窓も閉じてしまいましょう。

次に成分情報画面を表示します。Ver.2.01の状態(Fig.2)なので一旦確定を解除して、内容チェック後(今回は何もしない)再度確定ボタンを押して、成分情報をVer2.02にします。

Fig.2 取り込んだスイッチの成分情報

そして、ファイルからSCIP情報画面表示を選んで、SCIPに必要な情報を入れようとするとFig.3のような画面が出て怒られます。

Fig.3 基本情報画面のSCIP情報にチェックが入れられていない場合のエラー

これは、Ver2.02より古いバージョンのデータを取り込むとSCIPの情報がないため、基本情報画面において、SCIP情報にチェックが入っていないために起こります(Fig.1参照)。

次に遵法判断情報画面を表示します(Fig.4)。

Fig.4 取り込んだスイッチの遵法判断情報

そして、成分情報同様、確定を解除します(Fig.5)。すると、空白行が存在するのがわかります。

Fig.5 確定解除後の遵法判断情報

もちろん、確定させておいた成分情報から成分→遵法判断変換ボタンを使って含有判定するやり方もありますが、そうするとVer2.01ではYで確定させていたフラグもEntry Yに戻ってしまいます。ですので、今回は、この状態からYのみ表示を行い含有判定します。Yのみ表示にチェックを入れるとFig.6のようになります。

Fig.6 Yのみ表示を行った画面

今回の場合は、空白行には全てNが入ります(Fig.7)。入力後に遵法判断情報を確定させて、Ver2.02対応にします。

Fig.7 Y/N入力後の遵法判断情報画面

さて、以上でスイッチのデータがVer2.02対応になりましたが、まだSCIP情報は入力されていません。

基本情報画面に戻って、SCIP情報画面に入力できるように、SCIP情報の成分情報、遵法判断情報の両方にチェックフラグを入れます。

そして、試しにチェックだけ入れて他に何も入れない状態で確定させようとするとFig.8のようなエラーが出て、一時保存ファイルを出力しようとします。

Fig.8 SCIP情報にチェックを入れて何もせず、すぐ確定しようとした時

注意!

データ作成支援ツール(統合バージョン2.02.00)リリースノートのP.2に以下の文章が載っています。
本来、著作権のあるものをこのように長く引用するものではないと思いますが、混乱を招かないようあえて引用します。

<ツールVer2. 02.00 を使って、 SCIP 情報を伝達する際の留意点>
成分情報や 遵法判断情報の SCIP 情報画面 が表示さ れた際、 SCIP データベースへの登録要件を満たさな
い場合は、 SCIP 情報を入力しなくても良いことになっています。しかしながら、本ツールでは、 0.1% 超
の SVHC を含むにも関わらず製品の SCIP 情報を 入力 していない データを複合化に用いると、 SCIP 関連の
一部の情報項目にデフォルト値が設定されてしまうため、これを空白に戻す必要があります。この作業は
複合化の都度必要となり、川下に行くほど大きな負担となります。これを避けるため、 SCIP 情報画面で、
濃度が 0.1% 超の物質が含まれている場合、 「当該物質の Material Category 」及び 「製品行 (SCIP 情報画面の 1 行目 」の SCIP 情報 Primary Article Identifier , Article Name, Article Category, Production in European Union, Safe use instruction は必ず入力くださいますようお願いいたします。
なお、 次版のツールでは改修予定です ので、 次版公開までの 当面のお願いになりますが、 ご理解の上、
ご協力をお願いいたします。

でも、管理人は思うのでした。これって結構やばくね?

結局今回も、SCIP情報画面までいってないorz。
次回からは、SCIP情報画面を見ていくと思う。