chemSHERPAのHPにSCIP対応ガイドライン_v1.1 が公開されました

2020年8月6日にchemSHERPA HPの最新情報に、「SCIP対応ガイドライン_v1.1 公開のお知らせ」が掲載されました。

リンクをたどっていくと、SCIP対応ガイドライン_v1.1がDLできる場所、ツール技術情報/データ事例サンプルに行きつきます。

概要には、「本ガイドラインは、SCIPデータベースの登録要件や内容を解説し、chemSHERPAでどのように調査をして、自社製品のSCIPデータを作成すれば良いのかを例示することにより、各社の業務に寄与することを目的としています。」(chemSHERPA HPより引用)とあります。

早速ダウンロードして中身を見てみましょう。

中身を全部理解するのは苦労しそう

この文書は、結構ボリュームがあり、裏表紙にあたるページも含めると66ページあります。

文書の中身は、著作権上の問題があるので当然書けないわけですが、はじめにという序文の次からは以下のような章立てになっています。

1.SCIPデータベースとは
2.chemSHERPAの活用
3.運用ルール・ノウハウ
4.Q&A集

ということで、まずSCIPデータベースの解説からしてあります。SCIPについては、当ブログでも「ECHAのHPにSCIPについて情報が掲載されました」などで軽く今まで紹介してきましたが、このガイドラインには非常に詳しく書いてあります。

SCIPは、以前の記事に書いたように、現在はプロトタイプです。
この記事を書いている時点でもまだプロトタイプですが、実際の実行時期が近づいてきているので、あまり時を待たずに、本番環境が発表されるでしょう。

ECHAのページではVersion 2.0 of the SCIP formatは、10月ということになっているようです。

この「1.SCIPデータベースとは」を読むだけでも本ガイドラインの価値はあるでしょう。

それ以降は、まず1.を理解したうえで読んでいただくのが良いと思います。chemSHERPAのVer.2.02でどのような変化がおきるのか、どう対応すればいいのかなどが書いてあります。

ただ、それは今はできないので、通常のデータ入力支援ツールユーザーは、chemSHERPAのVer.2.02がリリースされてから実際にはやらざるを得ません。

SVHCが入っているものがあるとやることがものすごく増えそう

2021年1月5日以降は、もし自分が売っている製品にSVHCが含まれるArticleが構成要素として入っていると、それを欧州に輸出した場合、基本は輸入者がSCIPに登録しなくてはなりません。欧州で製造者されているものは、製造者が登録します。
当然、それができるようにするためのデータをくれと輸出者に要求されてくるでしょう。

例えば、自分が自撮り棒を製造して欧州に販売する場合、その中の成形品にSVHCが0.1wt%以上含まれる場合、欧州の輸入代理店に情報を提供しなければならなくなります。しかも、多分SCIPに入れられる形で。

みんなできるのか?

管理人が思うに、日本から欧州に輸出している成形品すべてに、この対応が来年できるとは到底思えません。
だからこそ、わざわざchemSHERPAのチームでこれに対応するにはどうしたらよいか考えてこのガイドラインを作ったのだと思います。

執筆者を見ると、システム系の方はいらっしゃいますが、ほとんど電気電子機器を作っているメーカーの方です。

ですが、SCIPに登録しなければならないのは、SVHCを含む成形品であって、何も電気電子製品とは限りません。
しかも、欧州で製造されるもの、欧州に輸入されるもの全てですから、日本のものだけとも限りません。

SCIP対応ガイドライン_v1.1は、管理人もまだ詳細には読んでいません。本記事は、斜め読みの速報記事です。著作権上の問題もあるので、管理人としては、今後の推移を情報として平易に伝えることくらいしかできない気がします。