製品化学物質の情報伝達について(その11)何を聞かれているんだろう?

製品化学物質の情報伝達について(その10)サプライチェーン上の位置に書いたように会社がサプライチェーン上のどこにあるかによって、製品化学物質に関する情報伝達に認識というか意識の違いがあります。

すると色々面倒なことが起こります。どうしたら良いんでしょう?

RoHS指令の10物質の不使用証明書をくださいと言われた!

例えば、自分の顧客からRoHS指令の10物質の不使用証明書をくださいと言われた場合を考えてみましょう。
最下流の企業は、この要求を出す側ですから不使用証明書を書くことはありません(最近の企業は、自社製品を部品として売ったりする場合も多いですから、必ずしもそうではないかもしれませんが)。

一方、これを受取った川中企業やそこから更にサプライチェーンを遡って聞かれる川中、川上企業においてはどうなるでしょう。

川中企業でRoHS指令の10物質の不使用証明書を初めて要求された場合、いろいろ悩んでしまうと思うわけです。
まず、不使用証明書ってどんなものなんだから始まり、顧客からこんな形でというひな形が送られれくる場合や、何もない場合は他社のやつを参考にするかという感じでググったりすることもあるでしょう。

次に不使用証明ってどうすればいいんだろう、分析するのか?でも方法は?いやいや、自分じゃ全部わからないし調達先である上流のメーカーに全部調査をかけるのか?どっちにしろえらく大変じゃない?お金かかりそうだし、工数増えそうだし。できませんって言ったらどうなるんだろう、、、等々。

はあー、実際どこまでやればいいんだろう、、。となりかねません。

自分がわからない、力がないと思ったら聞いてきた人に聞いちゃえ!

上に書いたような悩みは、実際には、RoHS指令の内容の複雑さやそれに対応するために最下流の企業がどうやろうとしているかに起因して起きると管理人は考えます。RoHS指令に対応する際に、何をもって対応させるのかは実際には各企業にゆだねられている部分があるからです。

ですので、RoHS指令の10物質の不使用証明書を要求された場合、何をすればいいかもしわからなかったら、要求してきた企業に聞いてしまうのが良いと思います。

「頂いたRoHS指令の10物質の不使用証明書の提出ですけど、何をやってどう書いたらいいのかわからないので教えてください。」とかなんとか。

対応の悪い企業だと「今や常識だ、そんなもの自分で調べて書いてこい」と言われるかもしれませんが、「いやお宅からの要求が初めてで、いままで書いたことがないんですよ」とでもいいましょう。それでも何のサジェスチョンもくれない企業は、うん、ダメな企業だね。最低でも「ここを見て勉強して書いて」ぐらいはいってほしいもんです。普通は、「こういうことを調べてこういう内容で書いてね」と答えてくれるものと期待しちゃいます。

実際には、最下流の企業はちゃんと規制に対応しようとする企業ほどグリーン調達基準書をはじめ、いろんな説明のための書類を準備しているはずです。

RoHS指令の10物質の不使用証明書でも要求している内容、もしくは回答内容が違う?

これは、管理人がじかに見たわけではないので推定の域を出ません。ですが、過去の調査経験やGoogleの不使用証明書の検索結果から判断するに、RoHS指令の不使用証明書であっても回答内容に差がある場合が見受けられます。
一つは、構成が簡単な物品の場合、製品を分析したことと、工程内で意図的に規制物質を使用していないことをもって不使用証明としている場合があるようです。
もう一方は、工程内で意図的に規制物質を使用していないことは同じですが、上流メーカーからの調査結果に基づいて規制物質の含有がないとして分析を行っていないとしているものです。

どちらも不使用証明書に違いないのですが、顧客の川下企業が要求しているものが何かは確認した方がいいと思います。

製品化学物質の情報伝達は、本当に正確にやろうとすると複雑で大変

管理人の個人的印象でブログの過去記事(グリーン調達基準の記事)にもちょっと書きましたが、製品化学物質の情報伝達は、顧客が言ってきたことを本当に正確にやろうとすると複雑で大変な場合があります。
何せ、それをもとに対応する規制の内容が管理人的に見て複雑怪奇だからです。

でも、顧客が言ってきたことを本当に正確に緻密にやらなくても要求自体は満たしている場合も多いです。

ですので、判らなかったらまず聞いてきた人に聞きましょう。それでもわからなかったら、コンサルタントに相談しましょう。