SCIPゆっくり解説(その2)

今回から、SCIPゆっくり解説の本番に入っていきます。何せ管理人も勉強しながらです。間違っている場合は、遠慮なくツッコミを入れてください。

SCIPのもとになっている廃棄物枠組み指令(WFD)とは何か

前回、廃棄物枠組み指令( Waste Framework Directive (WFD) )が昨年改正され、成形品というか製品中のSVHC(成形品中で0.1wt%以上)を欧州化学品庁(ECHA)に報告する(というかDatabaseに入れる)という義務が2021年の1月5日から発生します、と書きました。

でも、なんで廃棄物枠組み指令(WFD)にこんなDatabaseが関係するのかわからん!という方もたくさんいらっしゃると思います。ということで、今回は前回紹介したECHAのWFDの所の「Understanding WFD」という説明を見ていきたいと思います。

ここから後は、そこに書かれていることをGoogle翻訳などで直訳したものではありません。ある意味管理人の考え方というか、重要だと思うことを抜粋して書かれています。ですので、間違いがあるかもしれません。正確な中身は英文のページを見るとともに廃棄物枠組み指令(WFD)本文をご覧ください。

このページの最初に廃棄物枠組み指令(WFD)は、もちろん廃棄物の発生による悪影響を抑えたり管理したりすることも書かれているのですが、循環型経済(circular economy)に移行するための資源効率の改善に対する措置のためであると書かれています。

循環型経済(circular economy)は、ISOでも標準化を進めようとしており、欧州発の次の環境戦略の一つになっています。

で、SCIPはなんでいるの?

その次の2つのパラグラフには、SCIPを作ることになった、いつからやるんだと書いてあるのですが、理由は書いてありません。

理由らしきものが書いてあるのは、その下で、
まず最初に、廃棄物処理業者が成形品中のSVHC(原文にはSVHCとは書いてありませんが、ここでは認可候補物質の意味で使ってます)を含む部品を選別してリサイクルするのに役立つとあります。
次に、消費者にとっては、情報をもとに選んだりどう使ったりするのが良いのか、どう処分するのが良いのかをサポートするとあります。
そして、全体としては成形品中のSVHCの代替を進めるとともに、より安全な代替品の開発に貢献すべきとあります。

欧州の人の中にはこういうことを気にする人は一定数(日本よりは多い割合で)いるというのが、管理人が今まで環境系の業務をやって来た上での認識です。

その次にようやくSCIPの目的が書かれていて、主な目的は3つあるとなっています。

  1. 欧州市場に投入される成形品中の懸念物質の代替を支援することで有害物質を含む廃棄物を減少させる。
  2. 廃棄物処理作業を改善するために利用できる情報提供
  3. 当局が成形品中のSVHC使用を監視して、廃棄段階まで含めたライフサイクル全体で適切な処置を始めることを可能にする

さらにその下にREACHにおけるSVHCの伝達、通知義務を補完するとあります。

これか!君らがやりたいのは。ミルクボーイ風に言うと「実際には成形品中のSVHCの伝達、通知義務は上手くいっとらんのよ、しかも当局は、全くが情報がないはずなのよ。だから、俺はDatabaseにして紐づけして当局がわかるようにしたいんと睨んどるのよ。俺は騙されへんよー。」という感じでしょう

相変わらずめんどくさい仕掛けを作りますね。

SCIPを作ることになった、いつからやるんだには何が書かれているのか

上で述べた、「SCIPを作ることになった、いつからやるんだ」のパラグラフには以下のようなことが書かれています。

2018年の7月に廃棄物枠組み指令(WFD)が改正されました。ここには、
ECHAは、候補リストに含まれる高懸念物質(SVHC)を含む成形品に関する情報を持つデータベースを開発すると書かれています。

更に次のパラグラフには、
候補リストの物質を含む成形品を製造、輸入、供給する企業は、2021年1月5日から、EU市場に出回っているこれらの成形品に関する情報をSCIPデータベースに提出しなければならない。
と書かれています。

実際に上記の意味の内容は、改正された廃棄物枠組み指令(WFD)の第9条1項及び2項に記載されています。

その下には一応タイムラインが書かれていますが、今となってはあまり重要項目は書かれていないと思います。

WFDとSCIPの関係だけで終わってしまった

今回は、WFDとSCIPの関係の記述というかそのページだけで終わってしまいました。次回はSCIP本体に行けるのか?