chemSHERPA-AI Ver2でデータを作ってみよう(その8)

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遵法判断情報画面の入力

前回までで、成分情報画面の入力が終りました。
情報を渡すべき顧客が、成分情報だけでもいいよと言ってくれる場合は、この後、承認処理に進んでしまえばいいのですが、世の中そんなに甘くないようです。
遵法判断情報が欲しいという顧客も多いと思います。
では、成分情報を入力し終わった画面から、もしくは一時保存してあるファイルであれば、ファイルを開いて遵法 表示ボタンを押して遵法判断情報画面に遷移します(図1)。
すると何やら、いろんなことが1行に書いてある画面が出てきます。
これから、赤いアスタリスクや赤文字で書いてある必須項目を埋めていく必要があります。まずやらなければいけないのは、図1の少し右側にある含有判定の列に、Y(含有している)、N(含有していない)を選択して埋めることになります。
しかし、実は番号が振ってある行は、chemSHERPA-AI Ver.2.01では159行もあります。これをいちいち埋めてっていては日が暮れてしまいます。
もし、成分情報があらかじめ入力されている場合は便利な機能があります。ですので、chemSHERPA-AIを作るとき、成分、遵法判断両方が必要な場合は、遵法判断から埋めるという無謀なことはやめましょう。

図1 遵法判断情報画面

成分→遵法判断変換をクリック

成分情報が入力されているなら、図1の赤枠で囲ってある成分→遵法判断変換ボタンをクリックしましょう。そうすると、既に入力されている成分情報から、ある程度含有判定を行ってくれます。これは、遵法判断情報の対象物質において、成分情報に入力されていない化学物質のところには、自動的にNを入れるということをしています。
今回のスイッチの例でこの変換を行うと図2のような結果が得られます。

図2 スイッチの成分→遵法判断変換結果

図2を見ると成分情報に入っていないも物質にはNと表示され、成分情報で入力した鉛/鉛化合物のところにはEntry Yという表示があります。これはどういう意味かというと、”Yかもしれませんよ、自分で確認してYかNか決めてね”ということです。
YかNか決める前にもう一つ便利な機能があります。含有判定の下にYのみ表示というチェックボックスがあります。ここにチェックを入れるとNが入力された行がすべて非表示になり、図3のようになります。

図3 Yのみ表示にチェックを入れた結果

すると、表示される行が159行から7行まで減りました。この7つの行に対してYかNかを決めていくということになります。
どのようにしてYかNかを判断するのでしょうか?
これは、対象物質と報告用途と報告閾値によって決まります。過去にもVer.1の時代に入力を解説したとき、遵法判断のやり方に多少言及していますので参考にしてください(この辺り)。

次回は、スイッチの場合を例にY/Nの判断をしていきます。

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