身近な化学物質再び(RoHSで制限される化学物質:その4:水銀)

身近な化学物質再び(RoHSで制限される化学物質のその4)は、水銀です。

今回もWiki先生に教えを請いましょう(もう絶対飽きられてるな)。

水銀は、常温常圧で唯一液体である金属です。昔の人から見たら非常に不思議に見えたでしょうね。ご存じのように、水銀(特に有機水銀化合物)は、有毒で過去色々な被害を起こしてきました。

また、水銀は色々な他の金属と合金を作ります。この性質を利用して様々な用途に使用されてきました。身近なものでは、歯の治療(詰め物)に使用されていました。これは、驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、だからすぐ有害かと言えばそういうものでもないようです(管理人はその方面の専門ではないのでよくわかりません)。

とは言え、水銀の蒸気を直接吸ったり、水銀化合物を口から摂取したりすれば中毒を起こすことは広く知られています。この件で、日本で一番有名なのは、水俣病でしょう。水俣地区にあった工場排水に含まれるメチル水銀が原因で重篤な健康被害が出た、日本の四大公害病の一つです。この水俣病の場合、魚類による生物濃縮も関わっています。
水銀の有毒性から2017年には水銀に関する水俣条約が発効されています(採択は2013年)。
この辺の話は、本が何冊も発行されるような話であり、当ブログでは深入りしないことにします。

RoHS指令においては、その閾値はカドミウムのように100ppmではなく 1000ppm(0.1wt%)となっています。

水銀は、現在でも結構使用されています。一番身近なものは蛍光灯でしょう。LED照明が普及してきているものの、まだ水銀を封入した蛍光灯は使用されています。RoHSの適用除外(付属書3)に水銀の項目は上の方に出てきますが、基本的に蛍光管や高圧水銀ランプなど光を得るためのものがずらっと書かれています。
このうち、普通の蛍光灯およびそれに近いものは、そのうち適用除外から削除されると管理人は考えます。LED照明で代替できるものは、いつかはそうなってしまうでしょう。

その他に水銀が使用されていて一般に使われているものとしては、水銀体温計があります。もちろん、現在は電子式の体温計が売られていますが、実は今でも水銀体温計は売られています。ただ、水俣条約の下、一般用のものの製造や輸入はまもなく禁止になるのでほとんど買うことはできなくなるでしょう。
皆さんのお家にも以前に買った水銀体温計はあるところが多いかもしれません。
この水銀体温計は水銀の毒性のため捨てるときにも注意は必要です。各市町村で回収方法を指定していると思いますのでそれに従いましょう。間違っても一般ゴミに捨ててはなりません。

また、ボタン型電池である酸化銀電池、空気亜鉛電池、アルカリボタン電池は、現在まだ水銀の使用が認められています。電池は、普通一般ゴミではなく分別回収されていると思いますので、自治体の廃棄方法に従いましょう。

水銀もその性質から色々な用途に使用されてきた物質ですが、その毒性から水俣条約によって国際的に制限がかかられた物質になりました。RoHSにおいてはそれ以前から制限がかけられていましたが、水銀は常温で液体であり、蒸気圧も高いので廃棄の際も十分な注意が必要です。

今回の記事は、どっかの寄せ集めみたいであまり良くないと管理人自信は思いますが、あまりにも色々な項目がありすぎで書き切れませんので、軽い読み物と思って頂ければ幸いです。
特に、水俣条約に関連する詳細な制限開始に関しては、来年に期限が来るものもあるので、詳細は国や関連団体の正確な記事を参照してください。