身近な化学物質再び(RoHSで制限される化学物質:その2:鉛)

前回から再開した「身近な化学物質再び(RoHSで制限される化学物質)」ですが、今回から個々の物質について見ていこうと思います。

今回は、鉛です。

えーと、まずウィキペディアで鉛を検索します(おい!それでいいのか)。でも、いろいろなことが書かれているので一読することはお勧めします。まとまった情報がすぐに手に入る良い時代になったものです。

鉛は、RoHS指令では制限されている物質で閾値は0.1wt%となっています。鉛金属の場合はそのままの濃度でいいのですが、鉛化合物の場合は、鉛の重量に変換する必要があります。中学や高校の化学で習うと思います。

また、金属の鉛もそうですが、鉛化合物のいくつかは、REACH規則の認可対象候補物質でもあります。こちらは、欧州においては成形品中に0.1wt%以上含まれている場合、下流の供給先に情報伝達の義務があります。

鉛はウィキペディアに書かれている用途以外にも明示的に書かれていませんが、未だに釣りの重りや絵画の顔料などにも広く使われています。
その他に金属の快削性を上げるために合金として意図的に添加されいるものの他、金属や無機材料中に不純物として入る可能性もある物質です。

つまり、鉛って結構そこいらじゅうにある物質だということです。製錬するのも比較的簡単ですし、物性的には結構便利な物質だったりするようです。

私は過去にいた会社で、いわゆるグリーン調達基準で化学物質管理の仕事に従事していましたが、最も多く基準から逸脱した例が多かったのが鉛でありました。それだけよく使われている物質なのだと思います。

鉛の中毒の話や色々な悪影響については、専門のサイトを見て頂いた方が良いと思います。