化学物質の情報入手に有用なサイト(その4:OECD eChemPortal)

化学物質の情報入手に有用なサイト(その4)は、OECDのeChemPortalです。

eChemPortalは、世界の化学物質に関するデータベースのポータル

eChemPortalは、OECDが作成した世界の化学物質に関するデータベースのポータルサイトです。ここに参加している(というかデータのもとになっている)データベースは30以上あり、日本からは今後解説しなければならないとは思いますが、J-CHECKとJECDBが参加しています。アメリカ、ヨーロッパはもちろん、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、北欧諸国などのデータベースが参加しています。
現在、国や国際的な組織で作られているデータベースは、そこそこ載っているのだろうなと推察できます。民間ベースのものは当然ありません。
トップページに、検索手法の種類が三つ書いてあり(図1)、それぞれの検索に飛ぶようになっています。また、青文字の部分を押すとデータベースのリストと何のデータが書かれているか見ることができます。

図1 eChemPortalトップ画面の一部(検索手法)

検索をしてみる(トルエンを例に)

今回は、試しにChemical Substance Searchのページに飛んでトルエン(CAS No. 108-88-3)を検索して見ます。その結果が、図2です。32個のデータベースに(多分全部のデータベース)記載があり、その書いてある部分へのリンクが示されています。ここでの検索結果は個別の内容ではなく、どのデータベースに情報が載っているのかとその大枠だけです。

図2 トルエンの検索結果

Resultから実際の内容にリンクできる

検索結果に出てきたデータベースにリンクすることによって、ようやくトルエンの実際の情報を見ることができます。
例えば、図2の上から二つ目のデータベースCCRのResultの右斜め上の矢印のボタンを押すと、以下のようなCanadian Domestic Substance Listの結果が表示されます(図3)。ここでは一部しか表示していませんが、かなり長いリストで性質や試験結果なども見ることができます。

ある意味、日本のケミココのようなサイトで、世界の情報のソースにたどり着くことができるので有用な方も多くいるかもしれません。
管理人のように、もともと成形品に近い分野で仕事をしていると、どんな危険性がどのくらいあるのかまでは良くても、その根拠のデータまでいちいち掘り起こすことはほとんどないので、使ったことはありません。それでよく紹介できるなという突込みはご容赦願います。