前回のchemSHERPA-AIのデータ入力(12)から半月以上たってしまいましたが、トランスのchemSHERPA-AIのデータ入力を完成させていきたいと思います。何せ、前回の投稿のころchemSHERPAのバージョンがVer.1.06からVer.1.07にアップされてしまいました。それと、chemSHERPAのHPには
データの事例サンプルもVer1.05対応からVer1.07対応のchemSHERPA_Case examples_1.07_J(日本語) に変わっています。幸い、トランスのところは変化がないようです。
それと肝心なことを前回説明し忘れました。前回酸化銅を入力後にしばらく間が空くといったのに、データの一時保存のやり方が書いていませんでした。基本画面でのデータ一時保存のやり方はchemSHERPA-AIのデータ入力(5)に書いてあります。しかし、成分情報画面での一時保存はどうするのだろうと、疑問に思う人がいるかもしれません。
データの一時保存は、どの入力段階でも可能ですが、成分情報画面や遵法判断情報画面を入力している時は、一度基本画面に戻る必要があります。そして、一時保存を行えばいいのです。たとえ途中までしか入力していなくても内容が消えることはないので安心してください。
さて、今回のように、データ作成中でVer.1.60で作成した一時保存ファイルがあり、その一時保存ファイルの読出しは、Ver.1.70になった場合はどうなるのでしょう。Ver.1.06で作ってあったトランスの一時保存ファイルをVer.1.07で読みだした結果が下の図です。
変化が分かるように、一番右にスクロールしてあります。今までのchemSHERPAでは、Ver.が古いですというエラーが出ていたと思うのですが、Ver1.06からVer.1.07ではこれが出ませんでした。
ツールのバージョンはVer.1.07と最上部に書いてあり、製品・部品情報は統合Ver1.06です。
どちらにしろ、古いバージョンで作ったデータを最新版(今回はVer.1.07)で読むと データを更新しなければなりません。その方法は、次回に。
コメント
今年から製品含有化学物質の担当をしています。
実務者は別におり私自身、ケムシェルパを使うことがほとんどありませんが知識向上の為、勉強中です。
実務者よりケムシェルパのバージョンが変わるたび再調査依頼しているが回答が貰えずデータが揃わないと聞いています。
本内容を拝見しますと更新ボタンを押せば最新情報に更新されるとされています。
と言う事は、わざわざバージョンアップによる調査依頼をする必要がないと言う事でしょうか?
おがわ様、質問ありがとうございます。(名前は、ひらがなにさせて頂きました。)
これは、ただ更新ボタンを押せば、再調査をする必要はないということではありません。
現在、chemSHERPAのツールは、Ver.2.01が最新ですが、そのツールのパッケージをダウンロードすると、ツールプログラム本体と同時に例えば、chemSHERPA-AIであれば、データ作成支援ツール_ver.2.01.00リリースノート.pdfというファイルが入っているはずです。この中には、Ver.2.00からVer2.01に修正された際に変化した機能などの他に、物質情報が追加されたり変更されたりした情報が入っています。
この物質の変化が御社のデータに全く関係ないと判断できるのであれば、更新ボタンを押すだけで再調査は必要ないでしょう。
通常、沢山の原材料・部品を扱うメーカーであれば、個々にはそんなチェックはいちいちしていられないので、Verが変わるたびに再調査しているメーカーもあると思います。
判断は、作っているものなどでも変化すると思います。
いずれにしろ、ただ単に更新ボタンを押せばよいというのは間違いで、ある前提が必要です。