chemSHERPA Ver.2.00 最速(じゃない)レビュー(その7)です。今回は、成分情報画面と遵法判断情報画面の上部にあるファイルタブの説明です。
chemSHERPA-AI Ver.2.00の遵法判断情報画面のファイルタブはどう変化したか?
順番的には、成分情報画面からかもしれませんが、遵法判断情報画面はほとんど変化がないのでこちらから説明します。
図1がchemSHERPA-AI Ver.2.00の遵法判断情報画面のファイルタブです。一方、図2がVer.1.07のファイルタブです。
一見すると何処が変化したかわからないレベルです。
何処が違うかと言えば、Ver.2.00ではいきなりEXCEL出力(参照用)となっており、Ver.1.07のように帳票出力のタブを経由しなくなったというだけです。まあ、地味に便利になったというところでしょうか。
chemSHERPA-AI Ver.2.00の成分情報画面のファイルタブはどう変化したか?
一方、成分情報画面のファイルタブは変化していますというか項目が増えました。
図3がchemSHERPA-AI Ver.2.00の成分情報画面のファイルタブです。一方、図4がVer.1.07のファイルタブです。Ver.1.07にはEXCEL出力(参照用)しかないわけですが、Ver.2.00ではArticleフラグ表示と部品質量合計表示という二つの指示が加わっています。
chemSHERPA-AI Ver.2.00でArticleフラグ表示を実行するとどうなるのか?
図5が、 図3の chemSHERPA-AI Ver.2.00の成分情報画面に対してArticleフラグ表示を実行した結果です。
図3と図5を比べてみると、図5では部品の名称と質量の間にArticleという項目が増え、全てonとなっています。また、材質の名称と質量の間にもArticleという項目が増え、材質の用途が母材である行にはonと書かれています。
このArticleという項目が何者かは、今後説明するつもりですが、管理人自身まだ100%理解しているとは言いがたいところがあります。
chemSHERPA-AI Ver.2.00で部品質量合計表示を実行するとどうなるのか?
図6が、図3の chemSHERPA-AI Ver.2.00の成分情報画面に対して部品質量合計表示を実行した結果です。
図3と図6を比べてみると、図6では部品の員数と単位の間に質量の項目が増え、部品の質量が表示されています。これも何に使うのか(部品質量の確認だろうと言われればそれまでですが)は今後解説していくつもりです。
以上のように、成分情報画面のファイルタブは項目が2つ増え、特にArticleフラグについてはかなり面倒だと思いますので、今後何とかしたいところです。
今回で、各画面のタブの話は終わりで、次回からはVer.2.00になったことによる実際の変化を見ていきたいと思います。
コメント
こんにちは。
初めて書き込みします。
品管として勉強中の身なので、いつも参考にさせて頂いてます。
特にサイト紹介は知らないページが多く、助かっております。
ところで、chemSHERPA-AIについてちょっと質問ですが、
Ver.1.07のデータをメーカからもらったとして、Ver.2.00に適用させるには
改めてVer.2.00データをもらうしかないのでしょうか。
含有物情報が記載されているのだから、
単純にVer.2.00で自動変換させてしまえば良さそうだ、と考えてしまいます。
何か問題が出てしまうものでしょうか。
つくし様、コメントありがとうございます。コメントがあると嬉しいです。
ご質問の件ですが、結構難しい質問かもしれません。場合によりますというか馬鹿正直に正確に言えば、改めてもらうのが正しいとなってしまいます。Ver.1.07とVer.2.00の管理している物質listが違うというか例えばVer.2.00には7月に加わった新たな認可候補物質が収載されていますが、Ver.1.07にはそれがありません。その差分は、Ver.2.00のリリースノートで見ることができます。含有物質が、その差分に関係ないものなら自動変換しても変化はありません。ただ細かいことですが、Ver2.00はVer1.07と記載方法が微妙に変化しています。管理人は、自動変換で済んでしまうものも多いが、それだけではないというのが答えだと思っています。
やはりそうなりますよね…
これまではchemSHERPAデータはバージョンを気にする必要はなかったのですが、残念です。
メーカ毎に入手できるバージョンの違いが出てくるでしょうから、今後データの同一性を担保するのに苦労しそうです。一度くらいはごまかせても、バージョンアップを繰り返すと問題が出てしまいそうですね。
ご回答ありがとうございました。