化学物質管理に使われる用語(その1:RoHS)

RoHSは、Restriction of Hazardous Substancesの略

化学物質管理に使われる用語の実質的1回目は、RoHSです。RoHSは、単純にはRestriction of Hazardous Substancesの略です。
ですが、日本においてRoHSという略語は、管理人は二つの意味でつかわれると思っています。

RoHSは、DIRECTIVE 2011/65/EU OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 8 June 2011 on the restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment of 8 June 2011 (recast)

RoHSと単純に書かれる場合、現在は、欧州連合(EU)のDIRECTIVE 2011/65/EU OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 8 June 2011 on the restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment of 8 June 2011 (recast)のことを指して言うのが普通です。
日本においては、改正RoHSとかRoHS2とかいう言われ方もするようですが、recast(改正)された方が今は効力があるので、今となってはわざわざ区別の必要があるとは思えません。
セミナーとかで歴史的流れを話す必要がある場合以外は、現在有効な規制を指すのが普通だと思います。
RoHSの意味や内容についての話は、このブログでかなり初期に4回くらい書いてあります(1回2回3回4回)。これら以外にも、一般的に欧州RoHSと呼ばれるこの規制に関係する記事は、いくつか書いています。
例えば、フタル酸エステルの件など必要に応じてサイト内検索で探してください。

RoHSは、各国の電気電子機器への化学物質の制限を伴う規制に付けられる慣用句としても使用されます

もう一つのRoHSの意味は、通常○○RoHSという形でつかわれるもので○○の中には国や地域などが入ります。
この場合のRoHSは、「各国や地域の電気電子機器への化学物質の制限を伴う規制」の意味で使用されます。ですので、○○RoHSと書かれていてもその名前の規制があるわけではなく、上記の内容が書かれている規制を指し示す言葉として使用されます。
ですので、例えば中国RoHSと書かれた場合、その意味するところは中国の「 電器電子製品有害物質使用制限管理弁法 」のことになります。

○○RoHSは、世界に広がっている

この○○RoHSという言葉は、そのような規制がある国の数だけあることになるわけですが、今は結構な数になっています。管理人が認識しているだけでも、

中国RoHS、韓国RoHS、台湾RoHS、タイRoHS、ベトナムRoHS、シンガポールRoHS、インドRoHS、UAE RoHS、EAEU RoHS、トルコRoHS、ウクライナRoHS

もっとあったかもしれません。また、カリフォルニア州法の似たような規制をカリフォルニアRoHSと呼ぶこともなくはないようです(少ないと思いますが)。
このように沢山あるRoHSに似た規制ですが、各国によって規制の内容はかなり異なります。そもそも、含有制限をしなくてもよい場合があったり、規制のかかる製品が限られていたり、適用除外も異なるなど、対応すべき場合は国ごとにやらなければなりません。ただ、規制の対象になっているのは最終製品であって部品ではありません。
また、○○RoHSと呼ばれている規制で、欧州のRoHSで制限されている10物質以上に物質(及びその閾値)が制限されている国はありませんので、部品製造メーカー(最終製品を作っていないメーカー)においては○○RoHSに対応するための管理は、欧州RoHSに対応する管理でほとんど満たされることになります。