<翻訳資料集>「ECHAによるSDS編纂ガイダンス」(Guidance on the compilation of safety data sheets Ver.4.0) が、株式会社情報機構から刊行されましたのでご案内いたします。
「ECHAによるSDS編纂ガイダンス」とは何か
「ECHAによるSDS編纂ガイダンス」(Guidance on the compilation of safety data sheets Ver.4.0)は、欧州向けSDSを作成する企業の担当者の方々には、必須の参考書です。
つまり、欧州向けにSDSを作成するためのある意味バイブルといってもよいかもしれません。とはいえ、このガイダンス、英語で全部読んで理解し(管理人はこのあたり素人なのでよくわかりませんが、結構難解な言い回しがされているそうな)それに基づいて作成するのは骨が折れます。
そして、この度このガイダンスは昨年5年ぶりに改訂され、2020年12月16日に公表されました。いろいろと追加変更されています(後述)。
その翻訳がもう手に入る!
今回、その和訳である<翻訳資料集>「ECHAによるSDS編纂ガイダンス」(Guidance on the compilation of safety data sheets Ver.4.0) が、株式会社情報機構から刊行されたのですが、欧州での発行後、約半年で全翻訳資料集が手に入るのは結構すごいです。
著者は、JEMAIの山本 毅(やまもと たけし)
この資料集の翻訳、執筆したのは、JEMAI(産業環境管理協会)の山本 毅です。
管理人にとっては元同僚ですね。管理人と同様、結構なお年のはずです。でもこの人すごいです。
元居た会社で、化学物質の規制関係担当をやっていた人で、それこそ世界中の規制について情報網を持っていますし、内容も理解しています。
詳細は、株式会社情報機構の「ECHAによるSDS編纂ガイダンス」購入ページの執筆者略歴を見てください。
そして、JEMAIで行っている情報サービスCATCHERの執筆及び質問への回答も担当されています。
ちなみに、JEMAIにはほかにもコンサルタントを行っているメンバーがおり、管理人も技術顧問という形で参加させていただいています。
はっきり言いますが、ごく一部の人を除いて、爺軍団です(^^;(管理人も含む)。
でもすごいですよ、過去に日本のSDS JIS Z7252,7253に関する委員の人だったり(SDS作成のプロ)、化学物質を評価するところに長年勤めていたり、某電機会社で事業所も製品関係も化学物質管理をやっていたりした人たちが集まってます。つまり、今みたいに規制制度もきちんと整っていない時期からたたき上げで経験してきた人たちの集団です。
いろんな意味で、この人たちの経験やノウハウをAI化できたらすごいのにと管理人は思います。
ですので、規制やそのほか上に述べたような内容のコンサルが欲しい方は、JEMAIの該当ページでお願いするのがいいでしょう。
もちろん、有料ですけど、問題の解決法になり、知の塊を使うと思えば安いもんです。
ちなみに、JEMAIは、食品や医薬品、化粧品などの直接人体に摂取される規制については扱っていないです。
ECHAによるSDS編纂ガイダンスの主な改定内容
以下は、情報機構のページにも載っていますが、著者の山本からもらった今回のガイダンスの主な改定内容です。
1.GHS 第6版及び第7 版への整合化
2.CLP 規則附属書ⅧによるUFI の記載
3.ナノマテリアル情報の記載
4.内分泌かく乱物質に関する記載
5.SDS 提供者の詳細情報の記載
6.その他の記載(REACH 規則附属書Ⅱの改訂により、CLP 規則に従って規定されている特別な濃度制限値、M-ファクター及び急性毒性推定値は、利用可能な場合、SDS に記載されなくてはならないことになり、ガイダンスもそれが反映されました。)
英語がnativeの社員を担当させてるからいいというならば別ですが、欧州向けSDSを作成されたり、欧州向け化学物質を取り扱っている企業の皆様は、必携の書だと思います。
欲しい方は、株式会社情報機構の該当ページから購入してください。参考URL集などの特典もついています。
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