製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座(その18)

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どうも管理人です。製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座の18回目です。

段々、書くネタが無くなってきました(^^;。

今回は、化学物質の省略形と言いますか、略称と言いますか、アルファベットの羅列のお話です。

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今までいろんな略称を使ってきた

実は、この超初級化学講座においても沢山の略称を使ってきました。なるべく、非省略形も書いてどの部分を取って省略しているのかを書いてはきたつもりです。

例えば「製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座(その8)」のPFxxの記事とかですね。

でも、やっぱり化学の世界の人って省略形をやたらと使う傾向にあります。何せそうしないと、化合物の名前が長ったらしくて、書いたり読んだりするだけでうんざりするということが起きるからです。

それに、最近書いた分析法の記事「製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座(その17)」にも略称は沢山出てきます。

いわゆる業界用語が多すぎるのではないか、と管理人は思うわけです。

だいたいそういう訳の分からん言葉で会話している人たちに、普通の人は引くと思うんですよね。それで、ますます化学はよくわからんということになったりして。

化合物の略称は、大体本当の名前の区切りのアルファベットをつなげたもの

どこの業界にもアルファベットの略号はあると思うのですが、化学系の場合やたら多いような気がします。

上に書いたように良く略されるのが、化合物の名前ですね。

化合物の略称は、大体その化合物の長い名称のいくつかのブロックの頭の文字を取って作られるのが普通です。

例えば、「製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座(その3)」で出てきた、DEHPは、多分

Di(2-ethylhexyl)phthalate

というこの化合物の名称の赤い文字の部分を取ったものです。ところが、この化合物は、非常にたくさんの呼ばれ方をします。例えば、

Bis(2-ethylhexyl) phthalate

ですが、決してBEHPとは略されません。略称は、DEHPです。これは既に慣用句のようになってしまっているわけですね。

一方、臭素系難燃剤でCAS RN. 79-94-7であるテトラブロモビスフェノールAは、必ずしも略称は一つではありません。大体、テトラブロモビスフェノールAという名称自体が慣用名ですからね。

Tetrabromobisphenol A

これを略す時、一番多い略し方は、TBBPAですが、TBBAという略し方もよく見られます。更には、数は非常に少ないですが、TBAと略している場合もあるようです。

管理人は、最初TBBAと覚えてしまったので、TBBPAを違う化合物と思い調べまくった記憶があります。

化合物の名称が複数ある場合があるように、化合物の略称も、一つである場合とは限らないので注意しましょう。

製品化学物質管理をやっていると他にも沢山の略称が出てくる

製品化学物質管理をやっているとほかにも沢山の略称が出てきて、頭の中に?がいっぱいということは良くあります。

法規制であるREACHやRoHSは、有名なのでまだいいですが、分析手法の略称や、条約や国際会議など略称で呼ばれているものはきりがありません。

例えば管理人は、最初にCiPという言葉が出てきたときは頭の中が?でいっぱいになってしまいました。

Chemicals in Products

の略だそうで、まさしく製品含有化学物質の意味になります。いや、初めてだったら判らないって。

覚えるしかないのがつらいところ

このような略称や慣用名は、今のところ使い続けられるため、結局覚えるしかありません。結構しんどいのですが、判らなかったら素直に聞きましょう。
聞くは一時の恥です。

セミナーの先生の中には、用語集を付けて下さる方もいるようです。まあ、親切ですよね(ちなみに管理人ではありません)。

このシリーズは、年内で終わり

冒頭にも書きましたが、このシリーズ、ネタが無くなってきました。ですので、年内にあと1記事くらい書いておしまいにしようかと思っています。

最後に書いてほしいリクエストなどあればお待ちしています。

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コメント

  1. はせがわ より:

    Bis(2-ethylhexyl) phthalate=DEHP

    これは「Di EthylHexyl Phthalate」の略かと思っていました…

    • OFFICE KS より:

      はせがわ様、コメントありがとうございます(名称は、個人情報の観点からひらがなにさせていただきました)。
      管理人です。
      記事にも書いてある通り
      DEHPは、Di(2-ethylhexyl)phthalateの略称とされていると思います。
      Bis(2-ethylhexyl) phthalate=DEHPというのお話は、誤解を与えてしまったかもしれませんが、DEHPは、Bis(2-ethylhexyl) phthalateと同じ化合物を指しているということです。
      CAS RNでは、117-81-7です。

  2. 通りすがり より:

    通りすがりです。
    いつも楽しく拝見しています。
    私は、ChemSHERPAで成分情報を見る際に、ざっとCASNoで確認しています。
    (記事の通り、略称や慣用句、IUPAC名等、色々名前がありすぎて困まりますよね。。)
    chemSHERPAでの有害物質把握をしたい場合、CASNoの管理方法だと厳しいこともありますか。
    やはり、chemSHERPA成分情報にCASNo書いてもらうことが必須になりますか。

    • OFFICE KS より:

      通りすがり様(で良いんですよね、いつもと違うお名前だったのでちょっと混乱気味です)、コメント、質問ありがとうございます。
       管理人です。
       
       えっと、質問の内容を把握できずにおります。有害物質把握というのは、どのような意味でしょう。chemSHERPAでは、管理対象物質が決まっているのでそれがあれば記載することになります。
      というより、物質が管理対象のものか調べると考えたほうがいいかもしれないですが。
      それに対するCAS(ない場合は、独自番号)は、自動的に入ると思うのですが、多分質問の意味はそういうことではないですよね。

       すいません、理解不足で。

      • 通りすがり より:

         えっと、質問の内容を把握できずにおります。有害物質把握というのは、どのような意味でしょう
        →管理対象物質です。
        というより、物質が管理対象のものか調べると考えたほうがいいかもしれないですが。
        →なるほど、追加されたものが管理対象であるかどうかってことですね
        それに対するCAS(ない場合は、独自番号)は、自動的に入ると思うのですが、
        多分質問の意味はそういうことではないですよね。
        →質問文が悪かったと反省しています
        そうですね、弊社は川下に属していますが、部材メーカから、情報もらうが、
        CASいれてれば、chemSHERPA(AIS)で判定しますが
        入れてなくて問題になったことありますか
        ———————
        最後はメールでいただけても大丈夫です。
        ごめんなさい、名前は本名書いてしまいました。

        よろしくお願いします

        • OFFICE KS より:

          通りすがり様、お返事ありがとうございます。
           管理人です。
           
          もらった情報にCASが書かれていなくて、問題になる場合はあるかというご質問と理解しました。
          管理人は、個々の物質のチェックの詳細をやる立場にはいなかったのでわかりませんが、CASが無い管理物質はあります。chemSHERPAでは、SN番号という独自番号が振られていると思います。また、CASは無くEC番号がある物質もあったかと思います。
          ただ、実例は管理人は見たことがないです(見たことがないだけで、ありえるとは思います)。

          • 通りすがり より:

            回答ありがとうございます
            今後も、TSCA(PIPみたいな規制がなかったもの)の規制が増えるとは思うので
            CASやECに頼らず、 記事の通り、覚えるか、聞くしかないと思いました。
            ありがとうございます。これからも他の記事で拝見します。よろしくお願いします

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