前回の記事では、chemSHERPA-AIの基本情報画面を解説したので、次は成分情報の解説に行きたいところなのですが、その前に書いた方がよさそうなものがあります。
それは、入力支援ツールで初めの方に出てくるエラーです。新しいソフトなどを実行していて、いきなりエラーが出てくるとちょっとというか結構ビビります。今回は、その代表的なものを見てみましょう。今回は、chemSHERPA-AIのツールを例にしていますが、今回のエラー例はchemSHERPA-CIでも同様に起こります。ちなみにこの記事が書いている時点でのchemSHERPA入力支援ツールの最新版は、
chemSHERPA-AIがVer.1.06.00a、chemSHERPA-CIがVer.1.06.00です。
その1 ダウンロードしたファイルを解凍して、exeファイルを起動しようとするとエラーが表示される。
chemSHERPA その4でも書いたのですが、chemSHERPAの入力支援ツールは、サーバー上に置いて使おうとするとエラーになります。必ず、スタンドアローンで使ってください。また、非常に階層の深いフォルダーにツールを置いても動かない時があるようですので、なるべく浅いフォルダーにおいてください(デスクトップに置けば安心です)。一方、入力支援ツールを用いて作成したファイルは、サーバー上など共有できる場所に置いておいても大丈夫です。管理人は、実はサーバー上の入力支援ツールを使ったことがないので、実際には経験していません。
その2 article.exeファイルを立ち上げると「外部リストの定期更新時期になりました。・・・」という警告が出る。
article.exe
これは、chemSHERPAの管理物質リストが年に最低2回、REACHの認可候補物質が追加されるためにそれに伴って、管理物質リストと入力支援ツールのVer.が上がるからです。chemSHERPAの入力支援ツール自身には、ネットにつないで最新Ver.をチェックする機能はないので、ツールのリリースから半年ほど経つとこの警告が出るようになっているのだと思います(開発者じゃないからわからんが)。この警告が出たら、新しいVer.の入力支援ツールが出ていないかchemSHERPAのHPを確認しに行きましょう。管理物質リストを組み込むのではなく、chemSHERPAの入力支援ツールを最新にすることによって、管理物質リストも最新になります。
その3 古いVer.の入力支援ツールで作ったファイルを読み込むとエラー表示枠がでる。
部品等の供給者からchemSHERPAのデータをもらって、入力支援ツールで読み込むと以下のようなエラーが出ることがあります。
これは、データが現在使用しているVer.より古いVer.で作られたファイルである場合、表示されます。いきなりエラー内容画面のウインドウが立ち上がるためにビビりますが、種別のところを見ると警告となっており、エラーではないことが判ります。普通に”閉じる”を押してこの画面を閉じるとデータは取り込まれています。
ただ、その後、右端までスクロールすると、
統合Ver.が古いよという表示(黄色のセル)が出ています。このまま何もせずにファイルを出力するとそれこそ、成分情報や遵法判断のバージョンが古いというエラーがでて、ファイルを出力できません。
直近、半年の法改正は関係ないやと思っても、そのまま出力はできず、最新バージョンへの更新が必要になります。いちいち面倒だと思う方も多いでしょうね。
このように、chemSHERPAは規制に追随するようにツールがVer. upされるため、更に古いツール(1年以上前のツール)は、立ち上がりもしません。要は、使用できる期間に時限装置が付いている状態になっています。こんな感じ。
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