2021年10月29日、chemSHERPA HPにchemSHERPA-AI,CIのデータ作成事例サンプル_Ver.2.04.00用(日/英)が公開されました。
Ver.2.04.00に合わせて書き換えただけかな。ちょっと見てみましょう。
事例サンプルの数と種類は変わらない
Ver.2.03.10のサンプルと比較してみると事例サンプルの数と種類は、変化がありません。
成形品サンプル(AIのサンプル)が13種類、化学品、混合物サンプル(CIのサンプル)が6種類です。これらの内容は、Ver2.00の時から成形品にIC BGAが増えてだけで事例に変化はありません。
また、Ver.2.03.10以前のサンプルには、必須項目にも日本語が使われていましたが、Ver.2.03.10以降ではすべて英語になっています。これは、IEC62474やSCIPの対応のために半角英数にする必要があるためです。
半角英数化に関わる情報は、こちらをご覧ください。
Ver.2.04で管理対象物質になったものには、当然変化がある
Ver.2.04で管理対象物質となったものについては、当然その内容が反映されています。
成形品サンプル13種類を調べてみましたが、変化しているものは多分二つです。
一つは、チップバリスタのパラジウムが管理対象物質なっていることです。
もう一つは、取扱説明書のタルクが管理対象物質になっていることです。
このように、Ver.が上がると基本は管理対象物質が増えますので、chemSHERPAのデータとしての管理は、正しくはリリースノートを参考に、全てのデータをレビューしなおさなければならないことになります。
でも、それを全部やっているメーカーってあるのかな?、そしてできるのかな?と管理人は思ってしまいます。
英語の説明ファイルが追加された
今回、ファイルの中身を見てみると今までは、pdfファイルは1個だったのが2個になっています。何だろうと思ってみてみると、今まで日本語版しかなかった、事例集の成形品の説明ファイルが英語化されたものでした。
まあ、これで英語がわかる人にとっては、事例を理解できるようになったと思いますので、確かに一つの進捗ではありますね。
今回は、ほぼリリース情報だけの内容でした。
コメント
いつも参考にさせて頂いています。
「Ver.が上がると基本は管理対象物質が増えますので、…全てのデータをレビューしなおさなければならない」とありますが、レビューし直しとは具体的にはどうすると良いのでしょうか?
新しいVer.で改めてデータを収集するのが一番でしょうが、6ヵ月毎に実施するのは自社は元よりサプライチェーンにとっても負担が大きく現実的ではないと思います。
追加物質が各部品・材料に含有しているかを自社で検討して、危ないものがあれば(どれがリスク高いか、なかなか分かりませんが)限定的に調査依頼を行い、残りはchemSHERPA支援ツールで更新処理を行い遵法情報の再確認をするのが精いっぱいなんですが…
差し支えない範囲でアドバイスいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
通りすがり様、いつもコメント、質問ありがとうございます。
管理人です。
管理人も記事の次の段落に書いてある通り、
「でも、それを全部やっているメーカーってあるのかな?、そしてできるのかな?と管理人は思ってしまいます。」
というのが、本音です。現実にすべてできているメーカーがあったら超尊敬してしまいます。
現実的な対応は、通りすがり様のおっしゃるくらいできていれば上等だと思うのですが。それすらできないメーカーも多々あるだろうと思っています。
良いのかそれで、という問題は置いておいてです。