2024年11月11日にchemSHERPA-AI/CIクイックマニュアル(第5.0版_V2R1.00対応)がchemSHERPA HPに掲載されました。
今回は、1年半ぶりくらいにVer. upされたこのマニュアルを見ていきましょう。
クイックマニュアルには何が書かれているのか?
chemSHERPAのクイックマニュアルは、AI用とCI用(10頁)の2つの文書が用意されています。
いやもうね、19頁もあるマニュアルってクイックマニュアルと言えるのか?という疑問には一旦目を瞑りましょう。
AI用が19頁、CI用が10頁と、AI用はCI用の約2倍の頁を使っていることから、AIの方がかなり面倒なのだということがわかります。そこで、今回はAI用で話を進めます。
目次を見てみると
- ツール入手&起動・入力・出力
- データ依頼
- データ入力成分情報の記載方法
- データ入力遵法判断情報の記載方法
- 複合化
- 入手データの内容確認
- SCIP情報の記載方法
- 古いバージョンのデータ更新
- 依頼ファイルへの回答データ作成
- CI データのAIへの取り組み
となっています。項目としては、10.のCIデータのAIへの取り込みの1項目だけが増えています。
それと、成分情報の変化、階層が無くなり構成番号に変化している点などの解説がなされています。
一方で、全成分(FMD)の説明はなされていないと言ってよいでしょう。
クイックマニュアルは、ある程度分かっている人が使うもの?
実際のところ、クイックマニュアルは、操作の手順や入力方法は判りますが、どの様な場合どんな材料を選ぶのかとか、実務上はこうしたほうが楽みたいなことは、一切書いてありません。
ですので、割とchemSHERPAを使っている人が、入力手順を確認したり、忘れてしまった部分を確認したりするには便利ですが、それ以上でもそれ以下でもありません。
超初心者や逆に熟練者で日常的に使っている人は、使わないと思います。
chemSHERPAを日常的には使わず、情報伝達依頼をたまに受けてchemSHERPAを使うような人(結構いそう)にはとても便利なものだと思います。
何せ、付属のマニュアルや解説を読もうとするととても大変ですから。
そう意味では、やはりchemSHERPAはどんどん複雑怪奇になってきているのかもしれません。
今回は、ほぼ情報案内だけでした。
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