chemSHERPAデータ作成支援ツールV2R1_beta3 データ作ってみた(その2)

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2024年6月14日にchemSHERPAデータ作成支援ツールV2R1_beta3 として試行版が一般公開されました。

今回は、chemSHERPAデータ作成支援ツールV2R1_beta3 データ作ってみたの続きになります。

この記事をご覧になる際は、前回の記事から読んでいただいたほうが良いです。

それでは、行ってみましょう。

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前回の続きの成分情報入力から

図1は、前回入力したハウジングまでの成分情報の画面です。

図1 前回入力したハウジングまでの成分情報の画面

それともう一度スイッチの参考図を載せておきます。

図2 スイッチの参考図 データ事例サンプルから引用

続いて、ターミナルを入力します。部品構成番号としてPart0002とし、その後の材質、物質の銅と鉛の入力までは、Ver.2.09と一緒になります(図3)。

図3 ターミナルの入力 母材の鉛までの入力結果

しかしながら、全成分(FMD)を選択しているため、他に亜鉛も入力しなければなりません。

亜鉛は管理対象物質ではないので物質検索しても出てきません。更に、疑似物質側の選択肢に金属はありません。

疑似物質を選択し、W00001のその他の物質(管理対象物質以外)を選択することも可能でしょう。ですが、亜鉛とわかっているならば、それを入力するべきかもしれません。

亜鉛は、Zinc, CAS番号 7440-66-6,含有率 32%ととなります。 

図4 ターミナルの入力 母材の全成分入力結果

以下、メッキ部分は、従来と同じなので省略します。

次にメタルコンタクトなのですが、銅合金中の銅が何パーセント入っているのか参考図ではわかりません。

chemSHERPAデータ作成支援ツールV2R1_beta3 データ作ってみたで示した、Ver.2.09でのサンプルデータによれば、銅の含有率は91.8%です。

ですが、残りの金属含有量がわかりません。ですが、公的規格のところにJIS H3110とあるので、リン青銅なのだと分かります。

本当は、何がどのくらいなのかはデータを見ないと分からないのですが、今回は、面倒なので残りをすずということにしてしまいます。

ということで、メタルコンタクトまで入力したのが、図5です。

図5 メタルコンタクトまでの全成分入力結果

同様にして、フレームは、ステンレスとありニッケル8%なので、18-8ステンレスの値を、ステムはPPEを選択して、成分情報の入力は終了となります(図6)。

図6 全成分入力結果

エラーチェックをしてみましょう。いっぱいエラーが出ちゃいました(図7)。

図7 エラーチェック結果

China-RoHSの適用除外の未入力はいいとして、残りは「各報告物質に一つも該当がない場合、管理対象物質(候補含む)以外にチェックをしてください」となっています。

横にスクロールすると、エラーの部分がオレンジ色になっています(図8)。

図8 エラー表示部分

要は、管理対象物質なのかそうでないのかチェックを入れろということですね。

「えー、そのくらい自動でやってよ!」と管理人は思ったのでした。

管理対象物質(候補含む)以外にチェックを入れて、China-RoHSの適用除外を入力するとエラーは無くなりました(図9)。

図9 全成分情報入力終了画面

これ以降の、成分情報の確定、SCIP情報画面の入力、遵法判断情報の入力、確定などは以前のVer.と変化はありません。

それらの作業をすべて終了して、基本情報画面に戻って、一時保存すればデータ作成は終了です。

図10 データ入力終了して基本画面に戻る

一応、今回でデータ作成例は終了です。

次回

このシリーズの次回は、多分このβ版に対しての最後の記事になると思いますが、気づいた点やこうなったらいいのにという点を書いてみたいと思います。

それと管理人、最近の暑さが堪えてきているのと家の用事が集中しており、このブログに割く時間が8月末まであまりとれない(とらない)予定です。

更新頻度が、遅くなりますのでご了解ください。まあ、学生時代に戻って長い夏休みという感じです。

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