2024年11月15日、chemSHERPA HPにchemSHERPA-AI,CIのデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.00対応)が公開されました。
管理人も早速DLしてみました。では内容を確認して行きましょう。
chemSHERPA-AI,CIのデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.00対応)ではどんな例が載っているのか?
今回のchemSHERPA-AI,CIのデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.00対応)に載っている事例は、前回のchemSHERPA-AI_CI_データ作成事例サンプル_2.09.00と全く同じです。
原部品のchemSHERPA-AIのデータが15個、chemSHERPA-CIのデータが6個、事例集としてタッチライト(複合部品)とプリント基板にICを実装したモジュール(複合部品)の二つが載っています。
従って、今回のV2R1仕様によって同データが変わっているのかを見ることになります。
V2R1のデータ事例のいくつかを見てみよう
今回は、データの見え方も多少変わったところがあるので、いくつかの事例で確認して行きたいと思います。
まず、重要なことは、今回のデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.00対応)のデータは、全成分(FMD)には対応していないということです。
従って、全成分(FMD)を作る際の参考にはなりません。
スイッチ
さて、本ブログでも度々取り上げているスイッチのデータを見てみましょう(図1-3)。
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当ブログのchemSHERPA V2R1.00.1を見ていこうでのスイッチのデータ作成は全成分になっていますので違いを参考にしていただければいいかなと思います。
タッチライト
次は、複合部品のタッチライトを見てみましょう(図4-6)。
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図5の成分情報を見ると、構成番号が3まであり、部品で更にその下の階層まで書かれているものがあることがわかります。
一方遵法判断情報は、特別な変化はありません。ただ、このタッチライトDEHPが含まれているので、EUでは販売できない代物です。
ソルダーペースト
最後は、chemSHERPA-CIのデータのソルダーペーストを見てみます(図7、図8)。
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CIに関しては、今までの形とほとんど変化はないのですが、成分情報画面に変換物質の項目が追加されています。
ただ、この項目もソルダーペーストの場合、揮発部分があるはずなのですが、一切入力されてはいません。
CIのデータサンプルの他のデータにおいても変換物質については一切記入されていません。本来なら接着剤もコーティング剤も揮発部分があるはずなのですが、記載はされていません。
従ってこの部分を参考にしようとしてもできないのが現状です。
新規追加機能への対応は不十分?
今回のデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.00対応)は、新しくV2R1で加わった、全成分(FMD)や変換物質に対応していないために、データ事例としては不満が残ってしまう内容のような気がします。
少なくとも管理人はそうでした。自分のやり方がある程度正しいのかどうか、確認するために使われる方も多いと思います。
そういった意味では、もう少し工夫してほしかったなと言うのが感想です。
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