今回は、「chemSHERPA V2R1.00.0を見ていこう」の4回目になります。
今回は、前回からの成分情報の入力の続きになります。
Switchの成分情報作成の続き
前回のchemSHERPA V2R1.00.0を見ていこう(3)で作成したのは、成分情報のHousingまででした。
今回は、その続きになります。まず、再度作成するSwitchの参考図を示しておきます。
そして、前回Housingまで入力したSwitchの成分情報画面です。
Terminalの入力
では、続きのTerminalから入力していきましょう。構成部品番号をPart00002とします。
構成部品名称を入力し、材質は、Ver.2.09までのやり方とほぼ同じですので入力し、物質も銅と鉛は従来と同様に入力します。
鉛は、ELVやRoHSの除外選択画面も立ち上がりますので選択してください。
更に、横にスクロールして行くとChina-RoHSのセルが黄色くなっています。必要な方は、ダブルクリックして適用除外の選択画面を立ち上げて選択入力(今回の場合は、7.3)して下さい。
更に今回は、全成分(FMD)を選択しているため、管理対象物質ではない他に亜鉛も入力しなければなりません。
亜鉛は管理対象物質ではないので物質検索しても出てきません。更に、疑似物質側の選択肢に金属はありません。
疑似物質を選択し、W00001のその他の物質(管理対象物質以外)を選択することも可能でしょう。
ですが、亜鉛とわかっているならば、それを入力したほうが親切でしょう。
亜鉛は、Zinc, CAS番号 7440-66-6,含有率 32%ととなります(図4)。
続いて、メッキ部分は材質を追加し従来と同様に入力していきます。
メッキの場合は、物質は特殊なものでない限り含有量は100%にして問題ありません。
こうしてTerminalまで入力したのが図5です。
次回も成分情報画面の入力の続き
今回も、Terminalのデータ入力だけで終わってしまいました。
と言うか時間があれば、成分情報入力を終わらせたかったのですが、管理人、最近ちょっとだけ普段よりやることが多くなっており、ブログに多くの時間は割けない状態です。
次回で成分情報画面の入力は終了予定です。
コメント
この記事で質問することではないかもしれないのですが、、、
どこかのサイトで「China-RoHSには適用除外が無く、EU-RoHSの適用除外は中国版RoHSでは含有となる」と書かれていたのですが、chemSHERPA Ver.2.09の時にも適用除外の項目があったので、China-RoHSにも適用除外があるという認識で合っておりますか?
SV83様、質問ありがとうございます。管理人です。
えっと、この質問は製品のカテゴリによって違うので、話が少しややこしいです。
China-RoHSは、規制が2段階になっており、第1段階ではいわゆる6物質の含有規制は無く、どこにそれが使われているかの表や、マーキングによる区別のみになります。
その後、第2段階の規制に製品カテゴリが指定されると、欧州RoHSと同様に含有規制がかかります。含有規制のあるものに対しては、適用除外が存在します。
JEITAの環境部会の中国版RoHSのページが役に立つと思います。検索すればすぐ出てきます。
回答いただき、ありがとうございます。
弊社顧客からの調査書に「中国版RoHSには適用除外が無いので閾値を超えていれば含有で回答してください」との記載があり、良く調べずに鵜吞みにしていました。
ちゃんと自分で調べて確認しないとダメだと反省しました。
次回の調査回答時には顧客に指摘してみようかと思います。
SV83様、管理人です。
少しでもお役に立ったなら幸いです。
還暦環境調査員です。
10/23 chemSHERPA-AI作成支援ツールにて不具合が発生したようです。
あらたにV2R1.001をリリースしたとの事。
入替えをよろしくお願いします。とありました。
詳しくは、ダウンロードしてください。
還暦環境調査員様、管理人です。
情報ありがとうございます。早速DLします。