2024年9月19日にchemSHERPA HPにおいて、chemSHERPA V2R1.00.0が公開されました。
これから、chemSHERPA V2R1はどのように変わったのか具体的に見ていこうと思います。
以前β版でchemSHERPA Ver.2変化を説明しており、被る部分もあるとは思いますが、改めて最初から見ていくことにします。
chemSHERPA V2R1.00.0の基本情報画面
chemSHERPA V2R1を使用する際は、いつものようにDLした圧縮Fileを展開した後、Article.exeファイルを立ち上げます。
すると、以下のような基本情報画面が立ち上がります(Windowsに怒られた場合は、詳細をクリックして実行します)。
比較のためにchemSHERPA Ver.2.09の基本情報画面も掲載します。
二つを比較してみるとあまり違いは無く、伝達事項の部分(発行者・承認者、依頼者の両方)に全成分(FMD)のチェック項目が増えているだけです。
SCIP情報の部分にも全成分(FMD)の言葉はありますが、成分情報の場合も全成分(FMD)の場合も、SCIP情報がいるかいらないかだけのチェックですので、変化していないと言ってもいいでしょう。
chemSHERPA V2R1.00.0の成分情報画面
次に成分情報画面はとうなっているのか見てみましょう。
何もデータが入っていないと良く解らないので、chemSHERPA-AI_CI_データ作成事例サンプル_2.09.00にあるSwitchのデータを無理やり読み込みました(警告は出ます)(図4、5)。
成分の表示画面を押下して、成分情報画面に遷移します(図6)。
比較のために今までのVer.2.09で読み込んだ成分情報画面も示しておきます(図7)
両者を比較してみると、V2R1で赤枠で囲った部分は、Ver.2.09版と異なっているところです。
まず、一番大きな違いは、階層の列が丸ごとなくなっています。その代わりに部品に階層を示すための構成番号が加わっています。
更には、部品には今まで存在しなかった部品構成番号が加わっています。今までの名称は構成部品名称となっています。
次に材質の部分ですが、今まで「選択」「行追加」だった部分は、わかりやすく「材質選択」「材質追加」となっています。
更に、今まで行を削除する際は、右上にある「行削除」で行われていましたが、「材質削除」が追加されここで行うようになっています。
また材質の項目にCIデータを取り込むための「CI引用」が追加されています。
物質の項目では、「行追加」が「物質追加」、「行削除」で行われていた物質の削除に対して「物質削除」が追加されています。
その他に成分情報画面の情報に成分/全成分(FMD)の情報が追加されており、どちらの報告をしているのかわかるようになっています。
また、全成分(FMD)に対応するために、今まで「行削除」があった部分は、「疑似物質&Misc削除」に変わっています。
今回のデータは、全成分(FMD)でデータ作成されていないので、この部分はグレーアウトしています。
chemSHERPA V2R1.00.0の遵法判断情報画面
次は、遵法判断情報画面です(図8)。
こちらも比較のためのVer.2.09の画面も示します(図9)。
両者を比較すると遵法判断情報画面は、全く変化はありません。と言うのも、この画面は、IEC62474の基準に対して遵法判断しているだけなので、変わる理由がありません。
次回からはV2R1で変化した部分を確認しながらデータ作成
このchemSHERPA V2R1.00.0を見ていこうは、シリーズ化の予定です。
基本は簡単なデータを作成しながら、V2R1で変化した部分について解説をしていくということになるかと思います(系統的にやれる自信はない!)。
管理人、10月、11月は、珍しく仕事が結構入っているので、更新頻度は期待しないで下さい(^^;
コメント