最近になって、chemSHERPA(ケムシェルパ)で化学物質情報をくれと言われたんだけど、何のことか、何をすればいいのかよくわからないという方はいらっしゃいませんか?
実は、当ブログのここ1ヶ月のアクセス解析をすると、Homeを除くと
2位がchemSHERPAとは何ですか?
3位がshaiという拡張子が付いたファイルが開けない:chemSHERPA Tool
5位がそもそもchemSHERPAって何ですか?
8位がchemSHERPA-CIとchemSHERPA-AI
9位がshciという拡張子が付いたファイルが開けない:chemSHERPA Tool
という具合で、chemSHERPAを初めて見聞きしたり、メーカーさんにこれで出してねと言われてよくわからん場合に、検索するような記事にアクセスが多く、Top10の半分がそれで占められている状況です。
この記事では、chemSHERPA(ケムシェルパ)で化学物質情報くれと言われたらどうすればいいのかヒントになるようなことを書いていきます。
まずは、chemSHERPAのHPでツールや文書をDL
chemSHERPAがどういうものかは、2位の chemSHERPAとは何ですか? をご覧いただければ、ある程度分かると思います。
なので、まずはその記事を見て、必要なツールや文書をDLしましょう。
ツールはデータ作成支援ツール (日英中)にあります。最新版をDLしましょう。
管理人的には、成形品用のchemSHERPA-AIも物質、混合物用のchemSHERPA-CIもとりあえずDLしておいたほうが安全だと思います。
関連文書もDLしましょう。必要なのは、chemSHERPA説明資料と管理ガイドラインのページにある以下のものです。その中でも大事なものは赤字にしました。
- chemSHERPA製品含有化学物質情報利用ルール(Ver.1.5)(日本語版)[pdf]
- サプライチェーン・パートナーシップ基本方針(Ver.1.1)(日本語版)[pdf]
- 必要に応じてchemSHERPA関連資料(chemSHERPA説明資料のページの下の方にあります。)
- 製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版
- 製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版 附属書E:チェックシート第4.01版
- 必要に応じて、各種ガイダンス(製品含有化学物質管理ガイドラインのページの下の方にあります。)
次にchemSHERPAについてというページに行って、必要なことをやることになります。
chemSHERPAを動かして理解する
chemSHERPAについて には、
- はじめてchemSHERPAを始める方へ
- データを作成しなくては!
- 使い方を勉強したい!
- 特に商社の方へ!
という4項目があるのですが、
はじめてchemSHERPAを始める方へにある「ガイダンス どこからやるの?」
と
データを作成しなくては!にある「できる!ケムシェルパ」[pdf形式]
は、今では古いものになってしまっています。
ですので、流れを参考にするのは構いませんが、最近のものには合わなくなってきている部分があることにご注意ください。
なので、
使い方を勉強したい! にある 自習ツール「chemSHERPAによる製品含有化学物質の情報伝達講座」
で勉強するのが良いでしょう。
ただし、自習ツールってやる気が失せてきますよね。そういう場合は、お金はかかりますがセミナーに参加して強制的に覚えるのが良いと思います。
chemSHERPA HPのセミナーというところに開催案内もありますし、
それとは別に、管理人が講師をしているセミナーもあります。
また、当ブログのメニューにchemSHERPAのボタンがあります。それをクリックして頂くとchemSHERPAに関する記事だけが表示されるようになりますので、読んでみてください。初めての方は古い方の記事から読んで頂くと良いかもしれません。
自分だけじゃできないデータは調達先に依頼する
自分の会社で原材料から部品まですべての化学物質を理解しているのなら、chemSHERPAのデータ作成において何の問題もありませんが、通常そんな方は少ないと思います。
例えば、自分の会社で作っている製品が原材料A、B、Cから作られているとして、以下のようだったとします(あくまで例です)。
A:鋼板
B:塗料
C:接着剤
このうち鋼板は、材質がわかっているとしても、塗料や接着剤については色や強度の指定はあっても化学物質としての情報はSDSをもらっているという方が多いと思います。
ところが、
chemSHERPAで入力する必要がある物質≠SDSに書かれている物質
ですので、調達先に聞く必要があるのです。 chemSHERPAで入力する必要がある物質のほうがずっと多いです。
この時、塗料や接着剤の情報伝達に使うツールは、chemSHERPA-CIです。
そして、自社製品のデータを作る際のツールは、鋼板である形を作ったものでしょうから、成形品なので、 chemSHERPA-AIになります。
以前にも書きましたが、
chemSHERPA-CIのデータXX.shciは、chemSHRPA-AIでは読めない
ので、chemSHERPA-CIでもらったデータを入力しなおす必要が出てきます。
ですので、最初に書いた通り、両方のツールをDLしておいた方がいいということになるのです。
このようにして必要なデータがそろったら、chemSHERPAを操作は学んでいるはずなので、データ入力していきます(結構めんどい)。
自社製品のchemSHERPのデータを作成してお客さんに渡す
以上のようにして自社の製品の chemSHERPのデータができたら、その生成されたデータ、
○○.shaiとか△△.shciとか言う名前のファイルをお客さんに渡します。渡す方法は、メール添付かもしれませんし、客先のサーバーに入れるのかもしれませんが、いずれにしろお客さんが指定してくるはずです。
細かいことを言えばいっぱいありますが、以上が一連の簡単な流れになります。
コメント
管理人さん、こんにちは。いつも拝見しております。
今日のページについて、参考にしてもらうために、仕入先に依頼する際にアドレスを貼らせていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?
kobayashi様、コメントというか、許諾確認ありがとうございます。
管理人です。
リンクを張ることは全然かまいません。当ブログは、リンクフリーです。
というか、そのようにしてサプライチェーンの方にお知らせして使っていただきたいです。
他の皆さんも、管理人への許諾は必要ないのでリンクしていただいて大丈夫です。
でも、使ったよとお知らせいただくと管理人、大変喜びます。
ただ、このサイトについてとプライバシーポリシーに記載の免責事項は、ありますのでそこだけはご注意ください。