世の中というか、日本の企業のCSRとかブランディングとか 環境とか やっている人たちの潮流は、SDGsなんだろうなと思う管理人です。というのも、一昨年、昨年のエコプロ展あたりからやたらとSDGsのロゴが企業ブースに目立つようになって来たんですよね。
SDGsは、検索エンジンを使えば山のようにページが出てくるのであんまり説明の必要もないのかもしれませんが、 Sustainable Development Goals の略で日本語では、持続可能な開発目標と言われます。これは、持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)からなる、国連の開発目標です。ターゲットの年は、2030年とされています。これを実現するために、各国は具体的なアクションプランを実行することになります。
さて、このSGDsの目標とターゲットにおいて、化学物質という用語が出てくるのは3か所あります。
最初は、目標
3:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
の中のターゲット
3.9 2030 年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾 病の件数を大幅に減少させる。
です。これは、未だに開発途上国では大気や水の汚染がひどいところがあり、これに対策を行うということですね。日本は、高度成長期の公害の経験をしています。それを乗り越えて現在は、優れた対策技術を保有していると思いますので、技術移転により協力できることは沢山あると思います。日本国内においては、3.9はほぼ対策されていると管理人は思います。
2番目は、目標
6: すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
の中のターゲット
6.3 2030年までに、汚染の減少、有害な化学物質や物質の投棄削減と最小限の排出、未処理の下水の割合半減、およびリサイクルと安全な再利用を世界全体で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
これも最初のものと同じで、水の汚染がいまだにきちんと対策されていない地域は世界的に見れば多々あるので、これに対策するということですね、きっと。これも日本は、技術を持って協力することになるのでしょう。この部分も、日本においてはほぼ大丈夫でしょう。
最後は、目標
12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
の中のターゲット
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達成し、大気、水、土壌への排出を大幅に削減することにより、ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。
これを読んだときに、「いや、上の二つで言ってることと矛盾しやしませんか?」というのが管理人の頭に浮かんだことです。まず、目標がここだけ2020年だし、これができれば、上の二つはできるんじゃないのというのもあります。日本は、廃棄物においてはまだまだかもしれません。
ですが、SDGsにおいてはこのようなことはままありそうです。というのも、目標の本質が、3:はたぶん保健衛生の向上を根本としており、6:は飲料水の確保と水の利用を元にしているからです。12:は廃棄物の削減やリサイクルの向上によって資源消費を減らすことや雇用の創出などをうたっているからです。
化学物質の件は、SDGsでは3か所に出てきますが、それだけを目標やターゲットにしているものはありません。だからと言って、おろそかにしていいわけでないのですが、貧困や医療、教育や公平性に比べるとそれほど重要度が高いとは位置付けられていないように感じます。
ここからは管理人の個人的意見ですので、無視していただいても一向に構いません。違う意見の人もいるでしょう。
SDGsについて日本においてもいろいろ活動をしているようなのですが、なんかピントがずれてるのではと思うことがエコプロ展とか見ていると管理人は感じてしまうのです。SDGsは、国連の開発目標なので全体を俯瞰してどうするかを始めないと意味ないのではとまず思ってしまいます。なんだか、局所的なものに陥っている場合も多々あるように思ってしまいます。
それとトランプ大統領をはじめ今の世界的な政治の潮流は、自国第一主義に傾ており、SDGsとは相いれない要素を多く持つものになってしまっていることを感じています。
日本の場合は、SDGsの達成度ランキングでは世界で15位だそうです。ですが、1位デンマーク、2位スウェーデン、3位ノルウェー、4位フランス、5位オーストリアなんだそうで、フランスを除けば人口1千万人もいない国ばかりだし比べられてもなあと思う管理人です。
多分、日本が一番やらなければならないのは、4 ジェンダー平等を実現しようでしょうね。何せ、女性の社会進出というか平等に働けるような状態には、法律上はなっているのかもしれませんが、現実は未だにダメですからね。世界基準からはかけ離れていると思います。
それと17 パートナーシップで目標を達成しようも弱そうですね。
以上、管理人の個人的意見でした。
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