製品含有化学物質管理シンポジウム2024を聴講しました

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以前の記事で管理人は、製品含有化学物質管理シンポジウム2024を聴講しないと書いたのですが、色々ありましてWebinar聴講できましたので、その感想(?)を書いてみたいと思います(一応、管理人JEMAIの技術顧問なんていう肩書があります)。

と言っても、長丁場だったので適当に聞いていた部分が多く、あまり記憶に残っていない部分も多くあります。(端的に書いちゃうと、あまり真剣に聞いてはいなかったということになります、いけないんですけど他の作業もしてたりしたし(^^;)

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製品含有化学物質管理シンポジウム2024のプログラム

製品含有化学物質管理シンポジウム2024は、以下の日程とプログラムで行われました。

日程

・2024年3月14日(木) 11:00~16:30(受付開始:10:30)(昼休憩は12:30-13:30予定)
・場所:航空会館ビジネスフォーラム
    東京都港区新橋 1-18-1 航空会館
    https://kokubiz-forum.jp/access/
・定員:現地会場50名、Webinar 500名

プログラム

1.管理ガイド委員会紹介・活動計画、普及活動
  ・外部組織との連携:
   タイ分科会(タイ国立金属材料技術研究センターMTEC)
  ・サーキュラーエコノミーのための産官学パートナーシップ参加報告

2.活動・成果物等説明
  ・リスクマネジメントWG
  ・変換工程WG
  ・資源循環WG
  ・自動車連携WG

3.総合質疑応答、ディスカッション
  ・製品含有化学物質管理に関する産業間連携
  ・JIS Z 7201および管理ガイドライン改訂に向けたこれからの製品含有化学物質管理

以上のようになっていたのですが、最初にWebinarの接続等がうまくいかず、定時には始まりませんでした。
また、最初に提示されたプログラムにはなかったのですが、管理ガイドライン技術委員会や製品含有化学物質管理に関する個別相談会の説明が結構あって前半は時間がかなり押した印象を受けました。

管理ガイドライン技術委員会は、JAMPの中では、chemSHERPAのバージョンアップや維持に関する仕事以外で最大のものだと思います。

この委員会では、資料の説明にもありましたが、製品含有化学物質の管理ガイドラインや各種ガイダンスを作成しています。

プログラムの内容

実際の説明内容は、実際には上のプログラムと言うよりは、直前に配布された資料に沿って説明が行われました。

おおよそを言えば、

1.管理ガイド委員会紹介・活動計画、普及活動

については、管理ガイドライン技術委員会の説明と委員の募集、個別相談会の内容について、事前アンケートの結果について(これは要点だけであとは見ておいてくださいという感じ)でした。

外部との連携などについては、詳細には話されていなかったと思います。

2.活動・成果物等説明

ここから、管理ガイドライン技術委員会の中にある各種WGからの説明が行われました。

リスクマネジメントWG

まず、2025年3月11日に改訂版が公開された「製品含有化学物質管理におけるコミュニケーション(外部コミュニケーション)」カイダンス(第1.1版)について、なぜそのような改定をしたのかの説明が行われました。

要は判り難かったり、取り違えがありそうな部分を修正したとのことなのですが、初版が今年の1月でわずか2カ月で改定されているので、まあ第1版を出したらいろいろ言われたんでしょうね。

これは、非常に昔、管理人も同じような経験があるので、まあちゃんと修正して良いものにしていけば良いのではと思っています。

資源循環WG

資源循環WGの説明においては、今話題のサーキュラーエコノミーにどう対応していくかという内容が大部分で、特に材料とは何を示すのかとか静脈とのつながりの話がありました。

国際的な動きとして、ISO/IEC 82474-1(Material declaration)の話(もう規格化される)があり、現時点ではこちらの方が重要でしょう。一方で、サーキュラーエコノミーに関する規格化も進んでおりISO/TC323の理解も必要です。

これに対応して経産省主体のサーキュラーパートナーズ(CPs)への参加の話がありましたが、日本のいつもの縦割り組織として環境主体の循環経済パートナーシップというのも立ち上がっており、管理人的にはほんとバカみたいと思うのでした。

いずれにしろ、サーキュラーエコノミーに関しては避けて通れなそうなので、一応頭に入れておきましょう。

このブログでも過去に「循環経済(circular economy)と化学物質管理」のシリーズを書いていますので、読んでいただいても良いと思います。

変換工程WG

ここでは、変換工程における問題点をあげて、解説をしていました。特に化学品メーカーが想定していない使い方を下流の成形品に変換が行われる工程での問題点などが挙げられていました。

未反応残留物や完全には揮発しない溶剤などの点ですね。

実は、管理ガイドラインの人たちめちゃくちゃここを掘るんですけど、管理人はあまり重きを置いていません。

いやだから、どうしたいの?と思ってしまうわけです。残留溶剤がホントに残る可能性があるの?あるならありでその対応すればよいですし、不純物に規制物質がっ入っている可能性もあるならあるで対応すればいい話と思っています。

管理人個人はchemSHERPAも含め変換工程に対するJAMPの固執度合いは理解に苦しみます。

自動車連携WG

ここは、自動車業界と今までのchemSHERPAのメインである一般工業製品における差分の理解とISOなどの規格の整合性についてのお話でした(あまりよく聞いていなかったとも言う(^^;)。

3.総合質疑応答、ディスカッション

ここでは、最初にJIS Z 7201および管理ガイドライン改訂についての問題提起がなされています。JIS Z 7201は、現在のものは2017年の発行でありすでに8年ほどが経過しています。その間に色々な規制も作られ、サーキュラーエコノミーの概念も浸透してきています。

もちろん、各種業界においても製品含有化学物質管理が浸透してきてもいます。このようなことを考えるとJIS Z 7201も管理ガイドラインも改定するべき時期に来ていると管理人も思わざるを得ません。

最後に質疑応答があって終了となりました。

全体として管理人にとっては理解できる内容なのですが、全体的な理解が必要かもしれません。

最後に

今回もMCをしていた菅谷さんは、いろいろ意見を言ってください、参加してくださいという対応だったので、そこは良かったんじゃないかなと思います。

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