あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年も、製品系化学物質管理に関するイベントは、重要そうなものがありそうですね。
まず、大きなところでは、欧州のRoHS指令の制限がかかる物質に4種類のフタル酸エステルが加わることです。カテゴリーの8&9を除いて、2019年の7月22日上市分からです。
このことは、いろいろと情報が飛び交っていますからご存知の方も多いと思います。ただ、まだ対応が全部終わっていないという企業の方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、実はその裏に隠れて同じ日にカテゴリー11の製品もRoHS指令の対象になります。カテゴリー11は、カテゴリーの1から10までに含まれないその他の電気電子機器ですから、一挙に対象製品が増える事態が起こる可能性があります。最初からRoHS適用外の製品以外のすべてですから、やってない人たちもいるんじゃないかなあと管理人は思ってしまいます。
中国RoHSは、いわゆる第二段階、実際に6物質の含有制限がかかる時期になるでしょう。これも対象の製品を作っている会社の方には面倒なことかもしれません。
RoHS系の規制は、新たに検討している状態の国もあるようですので注意は怠らないようしましょう。
欧州のREACH規則については、この記事を書いている時点(2019年1月3日時点)では、昨年末に決まる予定であった第20次のSVHCは出ていません。1月中には発表されるでしょうし、次回のSVHCも6月か7月には発表されるでしょう。まあ、こちらは定常運転でしょうね。
それと、規制ではありませんが、今年度普及が著しかったと思える情報伝達スキームのchemSHERPAは、IEC62474の改定に伴い来年度(2019年度)にメジャーなバージョン改定が行われるでしょう。システム屋さんとかは大変でしょうが、ユーザーはあんまり大きな見た目の変化や使い勝手の変化は起きないのではないかと思っています(管理人のそうあってほしいという願望も含む)。
化学物質や混合物を扱っている方は、より色々なイベントがありそうですね。
国内だけでも、化審法も改正されましたし、JIS Z 7252:GHSに基づく化学品の分類方法、 JIS Z 7253: GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法―ラベル、作業場内の表示及び安全データシート(SDS)も改正されます。
その他、化学物質に関係する規制も物質が追加されたり、細かい改定があるでしょう。
海外に目を移せば、もっといろいろありそうです。
ということで、製品の化学物質管理にかかわる仕事そのものは、なくなるということはありません。
昨今の情勢を見ていると、ベテランの方(団塊世代)が抜けたり合理化によって縮小されて、こういった会社の土台を支える仕事の力が少し低下している気がしている管理人なのでした。
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