グリーン調達基準の読み方(その4)構成・目次

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今まで、グリーン調達基準関係でどんな書類があるのかと、最新版の版数や言語対応などを見てきました。

いよいよ何が書いてあるかということになるのですが、そのためには、まず構成や目次を見るのが良いでしょう。

RICOHの目次は以下のようになっています。
Ⅰ. はじめに
Ⅱ. リコーグループの環境綱領とグリーンパートナーシップ
Ⅲ. リコーグループのグリーン調達方針について
Ⅳ. グリーン調達基準本文
  Ⅳ.1.グリーン調達基準冊子の構成と内容
  Ⅳ.2.仕入れ先様への要求事項
  Ⅳ.3.製品含有化学物質情報収集・調査

グリーン調達要求事項に関するフロー
代替品の提案及び登録について
改訂履歴
リコーグループ会社一覧(本グリーン調達基準適用範囲)

この後に、付属書や別冊のリストがついています。
そして、最後のページにお問い合わせ先の部署名と電話番号、Fax番号があります。

いやー結構読むのが大変そうです。付属者や別冊もあるし、要求事項に関するフローが示されているということは、親切と言えば親切ですが、どうしなければいけないのか理解してもらうのが、大変だからとも考えられます。
グリーン調達に関しては、まず全体の負荷の削減があり、その中に化学物質の件が書かれている構造になっていますが、環境管理システム(EMS)の構築とは別にCMS(化学物質管理システム)の構築が明示され独立項目になっているのは、特徴的だと思います。

FUJIFILMの基準書は、目次の前にいきなり改訂履歴があります。これは、ちょっとびっくり。
その後に目次があり
1.はじめに
2.本基準書の目的
3.適用範囲
4.グリーン調達基準
5.お取引先様へのお願い事項
6.用語の説明
となっており、この後に別表のリストが5つ書かれています。

中身は、ほとんどというかすべて製品含有化学物質の管理に関するものです。情報提供や、製品含有化学物質管理ガイドラインも書かれていますが、全体としてみれば、 製品含有化学物質の管理に含まれてしまう内容です。
まあ、判りやすいといえばそうかもしれませんが、グリーン調達基準という本来の用語の定義からは微妙にずれているかもしれません。
それと見た限り問い合わせ先が書かれていませんでした。

OKIは、目次が以下のようになっています。
1.OKIグループの環境経営
2.OKIグループのグリーン調達に対する考え方
 2.1 目的
 2.2 適用範囲
 2.3 用語と定義
 2.4 含有化学物質等への対応
 2.5 評価内容
 2.5.1 環境マネジメントシステムに関する評価
 2.5.2 製品含有化学物質管理システムに関する評価
 2.5.3 環境負荷低減への取り組み状況評価
 2.6 含有の考え方と対象物質
 2.7 評価の判定
 2.8 運用フロー
3.お取引先様へのお願い事項
 3.1 ご提出いただく書類
 3.2 記入方法
 3.3 個人情報の取り扱い
4.お問い合わせ先
となっており、この後に添付書類が5つあることが示されています(様式AからDまで)。

OKIグループの環境経営、環境マネジメントシステムの評価、環境負荷低減への取り組み状況評価を除くと、ほとんどが製品含有化学物質の管理の内容になっています。最初は結構記入すべき書類が沢山あります。こちらもEMSとは別にCMSの構築が依頼されています。

また、RICOHとOKIは製造における使用禁止物質も存在していて、主にはオゾン層保護法によって規制されている物質になっています。
FUJIFILMとOKIは使用禁止や管理するべき化学物質は、調達基準書そのものに書かれていますが、RICOHは、付属書という形で別の書類に分けられています。どちらが良いということはないと思いますが、運用上どちらが楽なのかは会社次第なのかもしれません。
もっとも、受け取る方は万が一この3社すべてとお付き合いのある所は、読み込むだけで大変だとはお察しします。

どちらにしろ、今回見てきた3社のグリーン調達基準は、その中身が製品含有化学物質の管理に関する内容がその大部分を占めています(コンセプトではなく、書かれている文字数です)。

次回からは、適用範囲や用語の定義などについて見ていきたいと思いますが、本当に読み方解説ができるのか結構不安。

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