製品含有化学物質管理の基礎(その7)

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今回は、製品含有化学物質管理の基礎(その7)です。

今回は、前回の続きで、製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版の5.5 運用の5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理からになります。

この記事は、製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版は、お手元にあるという前提で書かれています。

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5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理

この部分は、会社として実際に製品を作る際の最初のプロセスで、今後の各プロセスの管理に影響を与えるので、本来見妙ですが、全文を引用します。

組織は、設計・開発段階に置いて、製品化学物質管理基準を満たす製品を実現できるように、自らの製品及び業態に応じて、購買、製造及び引き渡しの各段階における製品含有化学物質に関わる管理基準を明確にし、文書化した情報として利用可能な状態にし、維持すること。

となっています。

つまり設計開発段階において、全てが決まってしまうので管理基準を決めて(もちろん文書化や維持を含めて)それに則ってやれと言っているわけです。

この下に注記事項が山のように書かれています。一文一文読んでいけば確かにその通りなのですが、これ本気でやるのか?とか、

設計・開発段階とは生産開始前までに行われる関連部署で行われる業務を含むとか書かれていると、いやだからどうせいちゅうねん、という気分になってしまいます。

書かれていることは間違いではありません。QMSと同様な書き方になっているはずです。

ですが、このブロックには、生産までに行う全ての項目が網羅的に書かれているために、逆に分かりにくくなっている部分があると管理人は思います。

特に問題なのは、設計・開発の実担当者が何をしなければならないかが、よくわからないことです。設計・開発の実担当者は、この項目に書かれている莫大なことを実施するわけではありません。

設計・開発の実担当者は何をするのか

実際の設計・開発者は何をするのかと言えば、以下のようなことがあると思います。もちろんこれだけではないとは思いますが、絶対に必要そうなものは、

  • 新たに設計したり・開発したりするものが、5.5.2で決定された自社の製品含有化学物質管理基準を満たすものであるのか確認する。
  • この時、供給先(調達先)に示す仕様書や図面に自社の管理基準を満たすように指示を明示する。

調達先が初めての取引先のような場合には、調達部門との協力がより必要になると思います。この辺りは、会社によって異なるかもしれません。

もちろん、周辺のことを考えればいくらでも出てきますし、設計・開発者がどこまでのプロセスを受け持っているのかも会社によって異なると思います。

ですが、上の2項目は絶対に設計・開発者がやらなければならないものです。

今回はすごく短い記事です

今回は、すごく短い記事になりました。理由は以下の二つです。

  • 次の5.5.4外部から提供される製品の管理は結構ボリュームが多い。
  • 管理人が疲れている(^^;。しかも、今週はなぜか結構忙しい。

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