SVHCの解説に追われていたら、chemSHERPAのHPにいくつかの新しい情報が載っていました。
まず最初は、2023年1月24日に、「JAMA/JAPIA作成ガイドラインのリンク掲載 :製品含有化学物質管理ガイドライン」という発表が掲載されています。
これは、自動車業界であるJAMA(Japan Automobile Manufacturers Association , Inc.)一般社団法人 日本自動車工業会とJAPIA(Japan Auto Parts Industries Association)一般社団法人が作成したガイドラインです。
実際の資料は、リンク先の日本自動車工業会の該当ページからDLすることになります。
自動車業界の製品含有化学物質管理ガイドライン
上記に示した該当ページに飛ぶと、そこは、製品含有化学物質管理ガイドライン専用のページになっており、各種資料がDLできるようになっています。
- 製品含有化学物質管理ガイドライン 本体
- 附属書A:自己診断シート (マクロ付エクセル版とPDF版があります)
- 附属書B:分析(解析)ツール (エクセルで作成されている)
- 使用マニュアル:自己診断シート、分析ツールの使用方法が書かれたPDFです。
- FAQ:PDF版で置かれています。
- 参考 製品含有化学物質管理ガイドラインに関する説明会 2022年10月19日~21日、11月1日に行われたオンラインの説明会での資料と質疑応答表が載っています。
以上のようにJAMPが作成した製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版と製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版 附属書E:チェックシート第4.01版、更には自動車業界における製品含有化学物質の管理および 情報伝達・開示に関するガイダンスまで含んだようないろいろな書類やツールが置かれています。
製品含有化学物質管理ガイドラインは、JISやJAMPの文書を参考に作成されている
この自動車業界の製品含有化学物質管理ガイドラインは、その前書きに書かれている通り、日本工業規格「 JIS Z 7201 製品含有化学物質管理-原則および指針」の2017 年改訂版に準拠し、かつ アーティクルマネジメント推進協議会 ( 発行の「 製品含有化学物質管理ガイドライン第 4 版 」(以下 JAMP ガイドライン)を参考に作成されています。
ただし、自動車業界に特有の要件もあるのでそれを含めて、ある意味自動車業界に特化したものになっています。とはいえ、上記の二つの文書を考え方は踏襲していますから、大きく異なるものではありません。
図や実際に行う行為などは、自動車業界のやり方に変化していますし、自動車業界としての考え方やSDGsなどにも触れられています。
また、自動車業界の製品含有化学物質のデータベースであるIMDSや開示するべき化学物質であるGADSLについても当然言及されています。
附属書Aを使用することによって社内の製品含有化学物質管理について自己診断でき、附属書B:分析(解析)ツールを使用することで改善点などを洗い出せるようになっているように思います。
なぜ、思いますと書いたかというと、附属書B:分析(解析)ツールに関する説明は、使用マニュアルにあるだけで、そこには操作しか書いてありません。
製品含有化学物質管理ガイドライン 本体や附属書A:自己診断シート (マクロ付エクセル版とPDF版があります)には、附属書B:分析(解析)ツールに対する言及がないからです。
この内容は、参考 製品含有化学物質管理ガイドラインに関する説明会に関する資料の中に述べられていますが、一連の文書中にはありません。
そこは、何等か書いておいた方がいいんじゃないの、と管理人は思いました。
最も管理人、詳細に目を通しているわけではないし(いつもの斜め読み)、自動車業界にいたこともないので結構いい加減です。石投げないでね(^^;。
自動車業界と多くの付き合いのある方は、読むことをお勧めします
今回、発表された自動車業界の製品含有化学物質管理ガイドラインは、初版です。これから、改訂していく部分もあるかもしれません。
しかしながら、自動車業界としての対応が書かれたいますので、附属書を含め、自動車業界とそれなりにお取引のある会社さんは、よく読んで対応しておくとよいと思います。
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