SCIPゆっくり解説(その7)の今回は、Materials categories for the SCIP databaseの第3章の話です。
今回は、実際の例の話です。例があると分かりやすいですよね。
いつものお約束ですが、管理人がGoogle翻訳などの助けも借りてやっている訳ですので、間違っている可能性は十分あり得ます。正確には、原文を参照してくださいね。
素材のカテゴリーとサブカテゴリーを特定する例
第3章には、SCIPゆっくり解説(その25)で紹介した一番大きな分類である10個のカテゴリーとサブカテゴリーの特定をする例が載っています。11番目のカテゴリーはOthersですので、例が書かれていません。うーん、全部を一度にやるのはつらいですね。ということで、2回くらいでやりたいと思います(まあ、単なる手抜きともいう)。
この後、CNという10桁の番号が出てきますが、これが合同関税品目分類表(Combined Nomenclature)のことで、いわゆる他国でのHSコードになります。CNコードは、TARICコードとも呼ばれます。
このあたりのことは、chemSHERPA-AI Ver2.02を見ていこう(その6)も参考にしてください。
それでは、どんな例があるのか見ていきましょう。
1. Ceramic
最初は、カテゴリー(Category)がセラミック(Ceramic)の例です。これは、11個のカテゴリーの一番最初から順番に載っています。セラミック(Ceramic)が、分類の最初に載っているということですね。
Piezoelectric ceramic sensor (e.g. CN 8541 90 00) 圧電セラミックセンサー
- Category (level 1): Ceramic セラミック
- Subcategory (level 2): oxide ceramic 酸化物セラミック
- Subcategory (level 3): Lead zirconium titanate (PZT) ceramics 鉛、ジルコニウム、チタンセラミック(日本でもPZTですね)
- Subcategory (level 2): oxide ceramic 酸化物セラミック
注)レベル2までは情報提供されねばならない。レベル3の情報は、提出者が入手可能な場合のみ提供される。
まとめ
ceramic > oxide ceramic > Lead zirconium titanate (PZT) ceramic
といった感じで書かれているのですが、あんまり日本語に訳しても意味ない気がしてきました。どちらにしろ、SCIPへの入力は半角英数ですからね。とはいえ、圧電セラミックセンサーは、こんな感じで材料分類するんだという感じがわかればいいと思います。
2. Glass
2番目はガラスなのですが、例が二つ載っています。電子レンジのガラスの回転板と色ガラスの花瓶です。でもさあ、今どきの電子レンジって回転式のもの少ないよね。
Microwave oven revolving glass plate (e.g. CN 7013 49 99) 電子レンジのガラスの回転板
- Category (level 1): Glass ガラス
- Subcategory (level 2): borosilicate glass ホウケイ酸ガラス
- Additional characteristic/information: uncoloured 付加的な特性・情報 無色
注)レベル2までは情報提供されねばならない。レベル3の情報は、提出者が入手可能な場合のみ提供される。
まとめ
Glass > borosilicate glass
-uncoloured
Coloured glass vase (decoration) (e.g. CN 7013 99 00) 色ガラスの花瓶(装飾付)
- Category (level 1): Glass ガラス
- Subcategory (level 2): soda-lime glass ソーダライムガラス
- Additional characteristic/information: coloured 付加的な特性・情報 色付き
上のものと同じ注意書きがあります。
まとめ
Glass > soda-lime glass
-coloured
3. Leather and raw hides
3番目のカテゴリーは、皮と原皮になります。
Chamois leather cloth (e.g. CN 4205 00 90) セーム革の布
- Category (level 1): Leather and raw hides 皮と原皮
- Subcategory (level 2): chamois leather セーム革
- Additional characteristic/information: coloured 付加的な特性・情報 色付き
注:レベル2までは情報提供。
このカテゴリーには、最初からLevel3のSubcategoryは存在しないので、Level2でお終いです。
まとめ
Leather and raw hides > chamois leather
-coloured
4. Metal
4番目のカテゴリーは、金属になります。
Metal blade (e.g. CN 8214 10 00) いやいや、翻訳サイトで翻訳するとメタルブレードってやめてくれないかな。金属の刃
- Category (level 1): Metal 金属
- Subcategory (level 2): steel 鋼鉄
- Subcategory (level 3): stainless steel ステンレス
- Subcategory (level 2): steel 鋼鉄
- Additional characteristic/information: plated メッキされている
注)レベル2までは情報提供されねばならない。レベル3の情報は、提出者が入手可能な場合のみ提供される。
まとめ
Metal > steel > stainless steel
-plated
5. Paper and board
5番目のカテゴリーは、紙と板紙です。というのも木の板は、10番にWood and corkという分類があるのでそちらに入ります。Subcategoryを見ると分かるのですが、段ボールも含めたいわゆる紙製品がここに入ります。
Thermal paper roll (e.g. CN 4809 90 00 (10)) 感熱紙ロール
- Category (level 1): Paper and board 紙と板紙
- Subcategory (level 2): thermal paper 感熱紙
- Subcategory (level 3): virgin pulp バージンパルプ
- Subcategory (level 2): thermal paper 感熱紙
- Additional characteristic/information: coated コーティングした
- Additional characteristic/information: uncoloured 着色していない
- Additional characteristic/information: impregnated or treated (other additive chemical treatment) 含侵されたもしくは処理(ほかの添加物による化学処理)された
Metalの時と同じ注)が書かれています。
まとめ
Paper and board > thermal paper > virgin pulp
-coated
-uncoloured
-impregnated or treated (other additive chemical treatment)
次回は第3章の続きになります
今回は、カテゴリーの1番目から5番目までの例の部分をやりましたが、あまり解説することはないかな。でも10種類の分類が何かはわかるので、次回は残るカテゴリー(11番目のその他は除きます)の例の部分をやっていきます。
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