今回のREACH 制限物質(その40)はEntry4のTris (2,3 dibromopropyl) phosphateです。
単品で良かった(^^)。
Entry4 のTris (2,3 dibromopropyl) phosphateの基本情報
では、まずEntry4 Tris (2,3 dibromopropyl) phosphateの基本情報を見ていきましょう。
化学物質名: Tris (2,3 dibromopropyl) phosphate
和名:リン酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)
別名:トリス(2,3-ジブロモプロパン-1-イル)=ホスファート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフェート、1-propanol, 2,3-dibromo-phosphate (3:1)、2,3-dibromo-1-propanol-phosphate (3:1)
化学式: C9H15Br6O4P
分子量: 697.61
構造式:
CAS RN : 126-72-7
EC No.: –
融点:5.5℃
引火点:112℃程度
普通に加熱すると、沸点に行く前に分解するみたいです。ちなみに、EC No.はありませんので欧州ではほとんど生産使用されていないと考えられます。
Entry4 Tris (2,3 dibromopropyl) phosphateの危険性は何か
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は癌を引き起こす可能性があり、水生生物に非常に有毒であり、飲み込むと有害であり、皮膚刺激性があります。
職場のあんぜんサイトによれば、更に、遺伝性疾患のおそれの疑い、生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑いがあり、長期又は反復ばく露による腎臓の障害のおそれがあるとされています。また、長期的影響により水生生物に毒性があるとされています。
どこに使われている
この物質は、難燃剤として使用されます。
制限条件
Entry2 Polychlorinated terphenyls (PCTs)の制限条件は以下のようなものです。
- 皮膚に接触することを意図した衣服、下着、リネンなどの繊維製品に使用してはならない。
- 第 1 項に適合しない成形品は、上市してはならない。
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