今回のREACH 制限物質(その60)はEntry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141です。
本来なら、最近はEntry順にやってきていますので、前回のREACH 制限物質(その59):Entry21の次はEntry22になるはずなのですが、これは現在欠番です。その次はEntry23のはずなのですが、いくつかの事情でこれは一旦後回しにします。
なので、今回はEntry24になっています。
Entry24 Monomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141の基本情報
まず、Entry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141の基本情報を見ていきましょう。なのですが、この書き方かなり誤解を生みそうです。
大体、なんでこの物質だけ名前の途中に—が入ってるんでしょう。普通は入るほうが変です。それとなんでいきなり商品名:Ugilec 141という言葉が入ってくるんでしょう。
いや、別に書いちゃいけないわけではなく、続けて書かれると英語が母国語じゃないと迷いそう。
Monomethyl tetrachlorodiphenyl methane (Trade name: Ugilec 141)くらいの方が個人的にはわかり易いけどなあ。まあ、言ってもしょうがありません、基本情報に行きましょう。
化学物質名:Monomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141
和名:モノメチルテトラクロロジフェニルメタン
別名:Dichloro[(dichlorophenyl)methyl]methylbenzene
化学式:C14H10Cl4
分子量:320.04
構造式:
CAS RN : 76253-60-6
EC No.: 278-404-3
融点:129ºC
沸点:381.8ºC
この物質は、調べた限りではフランスの会社1社でのみ作られている可能性があります(今も作られているかは不明です)。
Entry24 Monomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141の危険性は何か
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は水生生物に非常に有毒であり、長期的な影響もあるため、水生生物に非常に有毒とあります。
この物質は、NITEのCHRIPで検索はできますが、日本の規制に関する法律は全く載っていません。職場のあんぜんサイトにも情報はありません。
Entry24 Monomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 14はどこに使われているのか
ECHAのSubstance Infocardには、この物質の用途は書かれていません。
他のサイトを見ても用途は書かれていません。
従って、管理人はこの物質について、用途情報を知りません。知っている方がいたら教えてください。
制限条件
Entry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 14の制限条件は、以下の通りです。
- 物質として、または混合物として、上市または使用してはならない。また、当該物質を含有する物品を上市してはならない。
- 第1項に関して、以下のものは適用が除外される
(a) 1994年6月18日に既に使用されていた工場及び機械類の場合、当該工場及び機械類が廃棄されるまで。
(b) 1994年6月18日に加盟国内で既に使用されていた工場および機械の保守の場合。
(a)の目的のために、加盟国は、人の健康保護及び環境保護の理由から、廃棄される前の当該工場又は機械の使用を自国内で禁止することができる。
コメント
還暦環境調査員より
7/8(金)に客先より7/1にJAPIAシート VER 4.02b に更新されたとの事でした。
そろそろchemSHERPA が更新時期だとチェックしていましたが「うかつ」でした。
憂鬱な1週間の始まりです。
還暦環境調査員様、コメントありがとうございます。管理人です。
それは、ご苦労様です。
当方、JAPIAシートの更新は、あまり追いかけていないので情報を持ち合わせていません。
頑張ってください、と言っても慰めにもならないかもですね。