REACH 制限物質について書いてきたこのシリーズも、Entry32以降については全部やったはずです(チェックはしていないのであまり自信はない)。
なので、これからはEntry1から順番にやっていこうと思います。それでも30個くらいあるのか、、。
ということで、今回のREACH 制限物質(その38)はEntry1のPolychlorinated terphenyls (PCTs)です。
Entry1 Polychlorinated terphenyls (PCTs) の基本情報
Entry1は、Polychlorinated terphenyls (PCTs)となっているように、複数の化合物含まれるものです。
Polychlorinated terphenyls (PCTs) の構造式は、以下のようなものです。
ベンゼン環が3つ繋がったものに塩素が置換されている構造ですね。でも、複数の化合物の混合物ですね。
REACHの制限物質の表では、現在は、CAS RNもEC No.も”ー”扱いになっています。
しかしながら、NITEのCHRIPによれば
CAS RN 61788-33-8
EC No. 262-968-2
です。
Entry1 Polychlorinated terphenyls (PCTs) の危険性は何か
職場のあんぜんサイトのSDSでは、
飲み込むと有害のおそれ
長期又は反復ばく露による肝臓、皮膚の障害のおそれ
となっています。
どこに使われている
NITEのCHRIPによれば用途は難燃剤となっていますが、今どきこれ使ってるところはないであろうと思います。(管理人はそう信じたい。)
制限条件
Entry1 Polychlorinated terphenyls (PCTs)の制限条件は以下のようなものです。
以下の用途で市場に出したり、使用したりしてはならない。
ー物質として
ー廃油を含む混合物の中で、あるいは機器の中で、50mg/kg (0,005重量%)を超える濃度で使用してはならない。
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