REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(41)

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今回は、2025年1月21日に発表された第32次SVHCの追加分だけゆっくり解説の5回目です。

今回の追加分だけゆっくり解説は、Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivativesです(名前が長いよorz)。

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第32次SVHC Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivativesの基本情報

では、まず Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivativesの基本情報を見てみましょう。

化学物質名:Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivatives
和名:O,O,O-トリフェニル=ホスホロチオアートのtert-ブチル誘導体
別名:tert-Butyl derivatives of O,O,O-triphenyl phosphorothioate

この物質は、いくつかの反応生成物の混合物なので、化学式や分子量などは固有に決定できません。しかしながら、CAS RNもEC No.も存在します。

CAS RN:192268-65-8
EC No.:421-820-9

また、ECHAのSubstance Infocardでは、構造式の例が挙げられています。

ただし、最初のtertiary butyl基の無いものは、triphenylthiophosphateそのものです。

Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivativesの危険性は何か

この物質が、SVHCになっている理由は、PBT(難分解性、生物蓄積性、有毒性)(第57条d)に該当する物質だからというのが理由です。

ECHAのSubstance Infocardによれば、調和された分類および表示(CLP00)によると、この物質は水生生物に長期的な有害影響を及ぼす可能性があります。REACH登録において企業がECHAに提供した通知では、この物質は水生生物に対して非常に有毒で長期的な影響を及ぼし、生殖能力や胎児に悪影響を及ぼす可能性があることが示されている。

日本においては、物質として登録されていないのではないかと思います。

Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivativesの使用用途はどこか

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、REACH登録はされており、年間100トン以上製造もしくは輸入されています。

この物質は、専門業者、調剤、再梱包、および製造事業所で使われています。

消費者製品としてや成形品中に含まれるなどの情報はECHAは持っていません。

専門業者や調剤、再梱包、および製造事業所においては、油圧作動油、潤滑油、グリースなどの製品に使用されています。

別の物質製造の中間体として使用される可能性はあります。

日本においての情報はほとんどありませんでした。

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