今回は、2025年1月21日に発表された第32次SVHCの追加分だけゆっくり解説の3回目です。
今回の解説は、Octamethyltrisiloxaneです。
第32次SVHC Octamethyltrisiloxaneの基本情報
では、まず Octamethyltrisiloxaneの基本情報を見てみましょう。
化学物質名:Octamethyltrisiloxane
和名:1,1,1,3,3,5,5,5-オクタメチルトリシロキサン
別名:オクタメチルトリシロキサン、1,1,1,3,3,5,5,5-Octamethyltrisiloxane
化学式:C8H24O2Si3
構造式:
CAS RN:107-51-7
EC No.: 203-497-4
分子量:236.53
常温で液体
Octamethyltrisiloxaneの危険性は何か
この物質が、SVHCになっている理由は、高難分解性かつ高生物蓄積性(vPvB)(第57条e)に該当する物質だからというのが理由です。
ECHAのSubstance Infocardによれば、REACH登録において企業がECHAに提供した通知では、この物質は可燃性です。
日本においても、消防法や安衛法で引火性である物質に指定されています。
Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenolの使用用途はどこか
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、REACH登録はされており、年間1,000トン以上10,000トン未満製造もしくは輸入されています。
また、かなり広範囲にわたって使用されています。
消費者製品としては、化粧品およびパーソナルケア製品、洗濯・洗浄剤に使用されます。
この物質は、業者においては化粧品及びパーソナルケア製品、つや出し剤及びワックス、洗濯及び洗浄剤に使用されます。
また、製剤や分けて再包装する場合は、コーティング製品、洗濯および洗浄製品、接着剤およびシーリング剤、化粧品およびパーソナルケア製品、ポリッシュおよびワックス、医薬品などの場合があります。
産業の事業場では幅広く使用されます。
この物質は、次の製品に使用されています: コーティング製品、洗浄およびクリーニング製品、接着剤およびシーリング剤、熱伝導流体、実験用化学物質、ポリマーおよび非金属表面処理製品。
この物質は次の分野で使用されます。すなわち、建築・建設工事、科学的研究開発などです。
この物質は、電気・電子・光学機器、機械・車両、化学物質、プラスチック製品、ゴム製品の製造に使用されます。
一方、NITE-CHRIPでは用途として、化粧品配合原料(髪・肌の保護,保湿効果)が挙げられています。
この物質は、引火性がありますが現在でも使用されている物質です。
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