REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(24)です。
今回は、第28次SVHCの四つ目、Barium diboron tetraoxideです。
第28次SVHC Barium diboron tetraoxideの基本情報
では、まず 基本情報を見てみましょう。
化学物質名:Barium diboron tetraoxide
和名:ビス(ジオキソホウ酸)バリウム(NITE CHRIPから)
別名:メタホウ酸バリウム、ビス(メタホウ酸)バリウム、Barium metaborate、Barium boron oxidなど
化学式:B2BaO4
構造式:
分子量:222.95
CAS RN:13701-59-2
EC No.: 237-222-4
この物質は、無機物質で複屈折性を持ちます。
Barium diboron tetraoxideの危険性は何か
ECHAのSubstance Infocardによれば、REACH登録において企業がECHAに提供した分類によると、この物質は生殖能力または胎児を損傷する可能性があり、飲み込むと有害です。
この物質がSVHCになった理由は、生殖毒性(Article 57 c)です。
日本の職場のあんぜんサイトにおけるSDS情報によれば、この物質は、飲み込むと有害のおそれがあるとされています。
また、毒劇法上の劇物であり、大気汚染防止法の有害大気汚染物質であり、水質汚濁防止法の有害物質であり、化管法の第1種指定化学物質です。
Barium diboron tetraoxideの使用用途はどこか
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、REACH登録はされており、欧州域内で年間100トン以上1,000トン未満製造もしくは輸入されている。
この物質は、コーティング製品や塗料、ポリマーに使用されています。
日本のCHRIPの情報によれば、この物質の用途は、防カビ剤、防錆塗料、難燃剤とあります。
この物質もまだ製造・使用されていると思います。
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