さて、今回からREACH制限物質の解説に入っていきたいと思います。最初はまず簡単な判りやすいものから行きたいな。
書き方のフォーマットを決めて、常にそれに準拠した書き方をしていけば判りやすいかもしれません。従って、最初のうちは、フォーマットが完全に決まるまで、いったん書いた記事でも更新されるかもしれません。
記念すべきREACH 制限物質(その1)は、Entry69 Methanol(メタノール)です。だって誰でも知ってそうな物質だし(あっ、石投げないで!)。
Entry69 Methanol(メタノール)の基本情報と物理・化学的特性
基本情報をどこまで書くかさえ迷うのですが、一応、以下の項目はデータが入手できた場合書こうと思います。
化学物質名:Methanol (メタノール)
化学式:CH4O
分子量:32.04
別名:Methyl alcohol(メチルアルコール)、Carbinol(カルビノール)、Wood alcohol
示性式:CH3OH
CAS RN:67-56-1
EC No.:200-659-6
メタノールのような一般的な化合物の場合、物理化学特性とか、毒性とか製造方法など一般項目は、Wikiとかの情報の方がよほど詳しいです。あんまり書くとSDSみたくなっちゃうし。
化学式は、基本IUPAC命名法で記載しています。IUPACは、International Union of Pure and Applied Chemistryの略で、日本では国際純正・応用化学連合と呼ばれています。
CAS RNはCAS登録番号で従来はCAS No.と書かれていました。この番号は、化学物質を特定するための番号で、アメリカ化学会の下部組織であるChemical Abstracts Serviceが割り当て、登録を行っています。
EC No.は、EC(欧州共同体)が化学物質を特定するために決めた番号。本来、欧州域内における識別のために使われます。
メタノールの危険性(概略)
メタノールは、飲み込んでも、皮膚に接触しても、吸入しても有毒です。そして、臓器にダメージを与えます。
メタノールは、引火性の高い液体で、それなりの蒸気圧を持っています。
どこに使われているか
メタノールは、欧州で年に1000万から1億t製造輸入されています。そして、とても広い範囲で使われています(まあ、量が量ですからね)。
広範囲に使われているので、どこそこに使われているとかいうのを書くのは、無理です。
身近なところで言えば、例えば消費者用の製品で言っても、次のような製品に含まれています。
機械洗浄液/洗剤、自動車用ケア製品、塗料とコーティングまたは接着剤、芳香剤と芳香剤。
制限条件
メタノールの制限条件は、以下のように定められています(管理人の翻訳なのであまり当てにしないように)。
2019年5月9日以降、0.6wt%以上含まれたウイ(ィ)ンドウウォッシャー、解凍液を一般市場に上市してはならない。
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