ECHAは2025年1月21日、第32次のSVHC候補物質5物質を公開しました。
それでは見ていきましょう。
第32次SVHC 5物質
6-[(C10-C13)-alkyl-(branched, unsaturated)-2,5-dioxopyrrolidin-1-yl]hexanoic acid
CAS No.: 2156592-54-8
EC No.: 701-118-1
Reason for inclusion: Toxic for reproduction (Article 57c):生殖毒性 (Article 57c)
使用用途:油圧作動油、潤滑油、グリース、離型剤、金属加工油
O,O,O-triphenyl phosphorothioate
CAS No.: 597-82-0
EC No.: 209-909-9
Reason for inclusion: PBT (Article 57d)
難分解性、高蓄積性、毒性(Article 57d)
使用用途:金属加工油剤、油圧作動油、潤滑油、グリース
Octamethyltrisiloxane
CAS No.: 107-51-7
EC No.: 203-497-4
Reason for inclusion: vPvB (Article 57e)
とても難分解性、とても高蓄積性 (Article 57e)
使用用途:潤滑剤、グリース、離型剤、金属加工油剤 化粧品、パーソナルケア/ヘルスケア製品、医薬品、洗剤、洗浄剤、コーティング剤、非金属表面処理剤、シーリング 剤、接着剤の製造および/または調合
Perfluamine
CAS No.: 338-83-0
EC No.: 206-420-2
Reason for inclusion: vPvB (Article 57e)
とても難分解性、とても高蓄積性 (Article 57e)
使用用途:電気・電子・光学機器、機械、車両の製造
Reaction mass of: triphenylthiophosphate and tertiary butylated phenyl derivatives
CAS No.: 192268-65-8
EC No.: 421-820-9
Reason for inclusion: PBT (Article 57d)
難分解性、高蓄積性、毒性(Article 57d)
使用用途:登録なし
ここまでで5物質なのですが、実際にはREACH規則 第32次SVHC候補6物質が公開されましたに含まれていたTris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphiteに対してもアップデートがあります。
Tris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite
CAS No.: –
EC No.: –
Reason for inclusion: Endocrine disrupting properties (Article 57(f) – environment)
内分泌かく乱作用(Article 57(f) – 環境)
使用用途:ポリマー、接着剤、シーリング剤、コーティング剤
こちらは、2019年7月にTris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite (TNPP) with ≥ 0.1% w/w of 4-nonylphenol, branched and linear (4-NP)として、その混合物がSVHCに指定されていたのですが、その名称がTris(4-nonylphenyl, branched and linear) phosphite (TNPP)に書き換えられてそちらに関連する物質も含まれるようになっています。
と言うことで、実質はSVHCとして足されているのですが、以前にその一部が指定されていたのでその範囲を広げてまとめた感じになっています。
今回は情報だけでした。
最近コメントがなくて悲しい管理人でもあります。
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