最近、「PFAS農薬」欧米で増加 食品への残留も 実態解明調査進むというニュースが流れてきました。
管理人は、PFASの用途として、消火剤や半導体製造の際の薬剤、潤滑系の用途、耐熱、耐絶縁用途などだろうと、過去の経験とネット上の記事から判断していました。
しかし、農薬にも使用されているというこの記事を見てとてもびっくりしたのです。
今回は、この記事について見ていきましょう。
PFASが農薬として使われている
過去記事によれば、PFOSやPFOAなどがとうもろこし、さや豆、落花生などから高濃度で検出されているとされています。
その原因は、農薬にあると考えられています。農場にある10種類の希釈前の農薬を調べたら、6種類から検出限界を上回る濃度のPFOSが検出されたということです。
つまり、農薬が土壌に残留し、それを植物が吸い上げた可能性が高い、と言うことになります。
それだけではなく、殺虫剤でもPFOAが検出されています。
このような調査が出た後、米国や欧州で新たな調査結果が行われています。
それによれば、
米国の4市民団体が慣行農業(合成農薬や化学肥料を使用する農業)に使われる農薬の有効成分471種類を調べたところ、全体の14%にあたる66種類の有効成分にPFASが含まれていた。
過去10年間に新規登録された54種類の有効成分に限ると、その30%にあたる16種類にPFASが含まれていた。これは、新しく開発された農薬ほどPFASが使われている可能性が高いことを示している。
上記ニュースから引用
EUにおいても、調査が行われており、果物や野菜にPFASが残留しているのが確認されています。詳細は、上記記事をお読みください。
これらPFASが検出された農薬は、日本でも使用されているものもあります。
水と違って浄水器で除去できない
これら、PFASが農薬として使われている場合、日本で大きく問題となっている水質とは違った大きな問題があります。
それは、水の場合、活性炭などを使用した浄水器でPFAS(PFOS、PFOA)が除去できるのですが、農薬の場合は、そのような対策が使えないということです。
浄水器を販売している各社は、PFAS除去に関して、その性能をうたって販売しています。
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しかしながら、それで100%除去できるのかは、管理人は試験結果を見たことがないので、何とも言えないです。
更には、土壌に残留していたPFASをこのような食物がその内部に取り込んでいる場合は、家庭で除去できず、体内に取り込まれてしまいます。
PFASは、まだ疾病との因果関係が証明できているものではありませんが、環境弱者である乳幼児や妊婦などにおいては注意が必要かもしれません。
日本においての調査はまだまだ?
現在PFASの問題は、日本においては、一般の方の関心はほぼ水質に関してのみと言ってよいでしょう。
過去記事、PFASの食品健康影響評価結果と全国の水道水のPFAS検出状況把握へなどを参照してください。
化審法においての輸入や製造の禁止については、関係する方が知っておけばよいでしょう。
しかしながら、農薬においての調査は、日本ではほぼないのが現状だと思います。調査して出てきたら、またメディアが騒ぎ立てそうな気もします。
それはそれで、リスクをどれだけとるんだという話に日本ではならないので厄介だと管理人は思います。
とはいえ、このままほっておくと体内に取り込まれ続ける可能性もあるので、調査はして正しく判断して欲しいものです。
コメント
PFAS農薬で検索してみましたが、
2020年頃からポツポツ出ていて降って湧いた話じゃなさそうですね。
食品安全委員会から以下情報が上がっていました。
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05970010108
米国では普通に使われていたように感じました。
パンチ様、コメント、情報ありがとうございます。管理人です。
管理人、農薬に関しては全く無知なので、こんなに広範囲に使われていることを知りませんでした。POPs条約のPFOSの時に害虫の蟻の特効薬としての用途があるのは知っていましたが、、。
その時は、日本の業界の問題だけ考えていたので、気にもしていませんでした(^^;。
PFASが農薬効果あるわけないじゃん(笑)
撥水スプレーをゴキブリにかけても殺虫できるけど
あれは単に呼吸器塞いで窒息してるだけだろ
と思いながらリンク先見にいったところ
「ああ、そうか難分解性だから農薬の効果持続として入るのか・・・」
と真顔になりました
いやまぁ、消火液とかにPFASが含有し
水質に暴露し、魚に蓄積し、人体へとかは想定してたけど、農作物かぁ・・・
どうするんでしょうかね?これ
パンダ様、コメントありがとうございます。管理人もこの記事を見た時、結構やばくない?水より対策とれないではないかと思いました。
ただ、メディアが騒ぎ立てることの方を管理人は心配しています。正しく恐れないといけないのですが、国内情報がなさすぎです。
手洗いなどで肌から体内に入るという実験結果もあるようです。もう防ぎようがないですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2bf20f5c0b84fd80cff775ed7d576dd72bc9f6
SV83様、コメントありがとうございます。管理人です。
皮膚浸透も考えなければならないとなると、管理人もう訳が分からないです。
実験結果や含有情報がまだまだ少なすぎる感じはしますね。