今回からようやく、「SDSの情報などに基づくリスクアセスメント実施義務」におけるリスクアセスメントツールのお話です。
では行ってみましょう。
どんなリスクアセスメントツールがあるのか?
化学物質に関するリスクアセスメントツールのあるページは、今までの所と違って職場のあんぜんサイトの中にあります。
化学物質のタブを押すと化学物質のリスクアセスメント実施支援という項目があるのでそこへ行きましょう。
このページには上のほうに目次がありますが、それらの項目は下のほうにスクロールするとすべて書かれています。
ここにリスクアセスメントの支援ツールが記載されています。
全体は大きく2種類に分けられていて、厚生労働省作成のツールとそうでないものです。更に、それらは、初級、中級、上級というように使用する人のリスクアセスメントに対する専門知識のレベルによってわけられています。
そしてリスクとして何をターゲットにしているのかも書かれています。化学物質の危険性なのか有害性なのかということです。
詳細は実際にサイトを見て欲しいのですが以下に列記します。
厚生労働省作成のツール
厚生労働省作成のツールについて名称、ターゲットとしているリスク、必要な専門性の度合いの順に列記します。
- 厚生労働省版コントロール・バンディング 有害性 初級
- 爆発・火災等のリスクアセスメントのためのスクリーニング支援ツール 危険性 初級
- 作業別モデル対策シート 有害性 初級
- CREATE-SIMPLE(クリエイト・シンプル) 有害性・危険性 初級
- 検知管を用いた化学物質のリスクアセスメントガイドブック 有害性 中級
- リアルタイムモニターを用いた化学物質のリスクアセスメントガイドブック 有害性 中級
- 業種別のリスクアセスメントシート 有害性 中級 :工業塗装、オフセット印刷・グラビア印刷、めっきのそれぞれの工程に対応したものがある
とまあ、どれ使えばいいんだという位あります。
厚生労働省作成ではないツール
厚生労働省作成ではないツールは、結構専門性を要求するみたいです。
- 安衛研 リスクアセスメント等実施支援ツール 危険性 中~上級
- ECETOC TRA 上級
- 独EMKG定量式リスクアセスメントツール 有害性 中級
このツールの吸入ばく露のみの部分を抽出した簡易版(初級)もあります。
初級のツールはどうしてもリスクが高めに出るみたいです
管理人は、個々のツールを試したことはないのです(いいのかそれで!)。
リスクアセスメントをやっている方に聞いたところでは、どうしても初級のツールでリスクアセスメントを行うと簡易な条件だけで行うため、リスクが高めに出る傾向にあるようです。
すると当然、リスクを下げるための対策を取らなければならなくなるわけで、非効率なことになりかねません。お金もですが、実際にはそこまでしなくともよいものに対して過剰なリスク対策をするということになります。
従って、知識はいるものの、ある程度正確にリスクアセスメントできるツールを使ったほうがその後の工程は楽になることが多いようです。
管理人も今回ちょっとだけツールを使ってみようと思っています。いつか感想を書きますね。
しばらく更新が止まります
管理人、来週からしばらく別のお仕事(?)というか作業に時間を費やさねばなりません。
従って、このブログの更新がしばらく止まります。更に、12月も半ば以降はお休みに入っちゃいたいと思っています。
ですので、年内更新はあと5,6回くらいかなと思っています。
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