2024年11月20日にECHAは、ECHAと欧州5カ国によるPFAS規制に関する進捗状況を発表しました。
欧州5カ国?ってなんだと思う方も多いと思いますが、中身を見てみましょう。
ヘルシンキ、2024年11月20日 – 5つの当局(申請書提出者)とECHAのリスクアセスメント(RAC)および社会経済分析(SEAC)科学委員会は、2023年の協議中に第三者から寄せられた5,600件を超える科学的・技術的コメントの検討を続けている。
欧州5カ国と言うのは、このPFASの制限案を申請した当局なわけですね。
5,600件もあれば、まだ終わらないというのが現状なのでしょう。
コメントは役に立ってるよと言う話?
この5,600のコメント(意見書)は、PFASに関する情報を更新して改善するのに役立っていると書かれています。
また、最初の提案では特に名前が挙げられていなかった用途の特定にも役立っており、これらは既存のセクター評価に組み込まれたり、必要に応じて新しいセクターに分類されたりしているとも書かれています。
事前にそのくらいちゃんとやっとけよと思わず突っ込みたくなるのは管理人だけ?
例えば、シーリング用途、テクニカルテキスタイル、印刷用途、医薬品の包装や賦形剤などの医療用途などがあります。
制限に関する今までとは別のオプションも考えられている?
また、全面禁止や期限付き免除を伴う禁止以外の制限オプションも検討されているとされています。
代替オプションには、例えば、禁止ではなく、PFASの製造、上市、使用の継続を認める条件が含まれる可能性があるとされているので、適用除外が増える可能性もありますね。
この検討は、禁止が不釣り合いな社会経済的影響をもたらす可能性があることを示す証拠がある用途や分野に特に関連する。これらの代替オプションは、以下を含むがこれに限定されない用途について検討されている。
電池
燃料電池
電解槽
以上のように書かれているので、特に電池関係は、再評価されることになるでしょう。
これらの最新情報はすべて、ECHA委員会の提案に対する継続的な評価に反映されるとなっていますが、それはまあ当たり前だよね。
また、進行中の作業に関する詳細は、進捗状況更新文書に記載されていると書かれています。
これは先が長そうだ?
以上見てきたように、REACH規則のPFASに関する制限案は、未だに5,600以上あった意見書の精査の途中でしかないということが、確認できると思います。
そこから問題を抽出して改訂し最終案をまとめ上げるまでは、まだまだ時間がかかるでしょう。そこから、更に法制化する手順を踏むことになるので、これ間から先が長そうだなと言うのが、感想です。
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