今回の記事は、chemSHERPAデータ作成支援ツール付属文書解説(その5)になります。
今回は、付属文書解説の残っているものなかから、chemSHERPA材質リストについて解説します。
とはいっても、材質リストについては過去の記事で何回か言及しています。
参考にしてください。
chemSHERPA材質リスト
このchemSHERPA材質リストは、pdfで配布されています。
このリストには、はじめにに一番肝心なことが書いてあります。
chemSHERPAの成形品データ作成支援ツールで使用している材質リストです。
chemSHERPA材質リスト
材質用途と材質リストとの対応ならびに材質の概要説明を収載しています。
なお、chemSHERPA の材質分類は、リサイクル設計を主とする環境配慮設計に資する情報として活用(リサイクル可能率(ISO22628ISO22628)やリサイクル率の算定など)可能な、アーティクルの構成部分の材料としての区別であり、化学物質としての詳細な区分ではありません。
つまり、材質は、リサイクル設計とか環境配慮設計のためのものであるということです。
ですので、どこまで正確である必要があるのか微妙なところでもあります。最悪わからない時は、似た材料を選んでおけばいいのかもしれません(またいい加減な、メーカーの人に怒られそう(^^;)。
3,4ページには、材質リストおよび材質用途との対応表が載っており、5ページ以降には材質の分類解説が載っています。
材質用途
材質用途は、材質がどのような状態で使用されるのかを示したものです。
一般材質のページと表面処理のページに分かれています。
一般材質は、
- 母材
- 被覆
- 付着剤
- 内包剤(運転用調剤などに適用)
- はんだ接合
となっています。この中でArticleフラグが立つものは、母材だけかな
表面処理は、
- めっき
- 化成処理
- 溶射
- PVD処理
- CVD処理
- 塗装
- マーキング
となっています。表面処理にArticleフラグは立ちません。
世の中の異なる物質を足すような加工は、こんなものだということになります。
材質名はどの材料用途に使用されるか?
一般材質も、表面処理もどのような材質がそれらの用途に使われるかということが、材料名と用途のマトリックスで表示されています。
例えばポリスチレンだったら、母材以外に被覆としても付着剤としても使われる可能性があるというということで、これらの3か所にマーキングされています。
実際の内容は文書をご覧ください。
材質分類解説
5ページ以降に延々と材質分類解説が載っていますが、これは多分、自社製品の材料は判っても、それ以外の材料は判らない可能性が高いです。多分、材料の専門家でないと全部は判らないでしょう。
管理人も全部は判らないです!(威張っていうことじゃない(^^;)
自社が使っている材料について判っていて、それを基にデータを作れるなら問題ないと思います。
次回は別の付属文書
今回は、chemSHERPA材質リストの解説でしたが、この文書の場合、自社の使用材料がわかっている場合は、あまり読む必要があるとは思えないです。
疑問点が出てきた際の参照資料にするくらいの位置づけでしょう。
次回は、chemSHERPA用途リストの予定ですが、これも軽く終わらせようと思っています。
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