PFAS規制に関する動向 欧州その2

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PFAS規制に関する動向 欧州の記事の後、REACH規則のPFAS制限に関して3月に新たな動きが発表されていますので、一応紹介します。

ただし、まだ実際の規制に関してはいくつかのプロセスが残っていますので、情報としてとらえておいてください。

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PFAS規制提案の次のステップ

2024年3月13日にECHAは、PFAS規制提案の次のステップというニュースを発表しました。

それによると、PFASの制限提案に対する5600件という多数のコメントに対して精査を行い、REACHの下でのPFAS規制提案の次のステップを明確にしたとしています。

今後、リスクアセスメント委員会(RAC)および社会経済分析委員会(SEAC)で、影響を受ける可能性のあるさまざまな分野に焦点を当てながら、コンサルテーションで寄せられたコメントとともに規制案を一括して評価することになります。

これと同時に、提案書を作成した5つの国家当局は、協議のコメントに対応するため最初の報告書を更新しています。この更新された報告書は、委員会によって評価され委員会の意見の基礎となります。

リスクアセスメント委員会(RAC)および社会経済分析委員会(SEAC)を何回も使って評価される

色々な分野について検討しなければならないため、PFAS規制を評価するリスクアセスメント委員会(RAC)および社会経済分析委員会(SEAC)は、1回だけで済むということではなく、今後3回分はすでに決まっています。

2024年3月の会合

  • 消費者混合物、化粧品、スキーワックス
  • PFASの危険性(RACのみ)
  • 一般的アプローチ(SEACのみ)

2024年6月の会合

  • 金属メッキおよび金属製品の製造。
  • ハザードに関する追加議論(RACのみ)。

2024年9月の会合

  • 繊維製品、椅子張り、皮革、アパレル、カーペット(TULAC)
  • 食品接触材料と包装
  • 石油および鉱業

残りのセクターの評価に関する委員会の計画や次の手続きステップに関する詳細は、作業の進捗に応じて発表されるそうなので、9月以降の委員会も使用されると考えて間違いないでしょう。

したがってこれらの議論は、2024年中はずっと行われることになるでしょう。

ECHAは、5つの国家当局による提案の更新を受け、意見書作成の進展に全力を尽くしているとのことで、可能な限り最短の期間で最終意見を欧州委員会に提出するとしています。

ですが、それなりに時間はかかりそうですね。

2024年3月のリスクアセスメント委員会(RAC)および社会経済分析委員会(SEAC)のPFASに関する議論について

PFAS制限に関して最初の議論が行われた2024年3月のリスクアセスメント委員会(RAC)および社会経済分析委員会(SEAC)では、以下のような内容が行われたとあります。

  • PFASに関連するリスク、およびスキーワックス、化粧品、その他の消費者混合物への潜在的な影響について審議した。
  • RACでは、潜在的に放出される量の推定を含むPFASの危険性について議論した。
  • SEACでは、提案のさまざまな社会経済的要素を評価するための一般的なアプローチについて検討した。

ということで、詳細についてはよくわかりません。6月、9月の会議で議論されるトピックの概要も示されたそうです。

いずれにしろ、RACとSEACにおける議論は始まったばかりです。

この件に関する今後の予定

PFASに関するRACとSEACの進捗に関しては、情報が出たと気が付いた際には記事にしていこうと思いますが、情報が出てすぐというわけではないでしょう。

知ったところで、どうこう出来ないからです。

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