REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(31)

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REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(31)です。

第29次SVHCの追加分だけゆっくり解説です。と言っても今回は、2物質しか追加されていないので、今回で終わりです。

今回は、Bis(4-chlorophenyl) sulphoneです。

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第29次SVHC Bis(4-chlorophenyl) sulphoneの基本情報

では、まず 基本情報を見てみましょう。

化学物質名:Bis(4-chlorophenyl) sulphone
和名:4,4′-ジクロロジフェニル スルホン
別名:4,4′-Dichlorodiphenyl Sulfone、ビス(4-クロロフェニル)スルホン、4,4’-ジクロロ-1,1’-スルホニルジベンゼンなど
化学式:C12H8Cl2O2S
構造式:
分子量:287.16
CAS RN:80-07-9
EC No.: 201-247-9
融点:148±2℃ くらい

外見は、ほぼ白色の固体です。

Bis(4-chlorophenyl) sulphoneの危険性は何か

ECHAのSubstance Infocardによれば、REACH登録において企業がECHAに提供した分類によると、この物質は水生生物に有毒であり、長期的な影響を及ぼし、深刻な眼の炎症を引き起こします。

この物質がSVHCになった理由は、非常に難分解性で生物濃縮性が高い(Article 57 e)です。

販売者のSDSではGHSの分類では該当しないと書かれているものもあります。

Bis(4-chlorophenyl) sulphoneの使用用途はどこか

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、REACH登録はされており、年間1,000トン以上10,000トン未満製造もしくは輸入されている。

この物質は、以下のようなものに含まれています。

成形品においては、この物質は、繊維、織物、衣料品をベースとする材料を使用した製品に含まれる可能性がある。

配合する場合や事業所においては、ポリマー、化学物質、プラスチック製品、ゴム製品の製造に使用されます。

日本のNITE-CHRIPによれば、この物質の用途として染料・顔料中間体と書かれています。そのほか、メーカーのカタログ等には、有機合成原料として載っています。

この物質は、欧州での製造輸入の実績を見てもらえばわかる通り、まだまだ使用されている物質だと思います。

第29次SVHCの追加分だけゆっくり解説は、今回で終了です。また、半年後に。

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