皆さん、おはようございます。管理人です。
管理人は、2022年11月30日に第2回 FCJウェビナーを受講しました。このブログを読んでおられる方で参加した方も多いと思います。
FCJって何?
FCJは、正式名称を日本フルオロケミカルプロダクト協議会と言い、フッ素化学品を製造している会社が、集まってできた団体です。
FCJのHPは、こちらです。
FCJは、設立が2021年3月6日という非常に最近できた団体です。
事業内容を見ると、
- フッ素化学品に対する環境規制動向等に関する調査
- 国内外関係機関との連携・調整
- 政府または関係機関への建議
とあり、今全世界的に強化されているPFASに関する規制に対応する団体として設立されたと言っても過言ではないでしょう。
今回のセミナー内容は?
今回の第2回 FCJウェビナーの題名も「PFASの規制化動向について」というものです。
セミナーの内容は、
- PFASの定義と欧州の規制化動向
- 欧州のPFAS規制化案に対するパブコメ対応(過去のパブコメ対応を例に)
- 米国(連邦・州)の規制動向について
- Q&A
というように、現在のPFASに関する規制に対する最新動向がわかる内容になっています。
そして、うれしいことにこのセミナーで使われた資料は、FCJのHPから誰でもダウンロードできます。
ウェビナーに参加できなかった方は、この資料を読んで最新動向を把握しておきましょう。フッ素化学品を製造している会社の方がいろいろな手段を使って集めた情報ですので最も信用できるものでしょう。
FCJは、今後もフッ素系化合物に関する規制についての動向のセミナーを開催するそうですので、それを追っていれば、最新情報を手に入れることができると思います。
このブログの内容よりよっぽど詳しくて正確です(^^;。
このセミナーで強調されていたことは、適用除外を得るための準備の重要性です。
Q&Aについては、業界団体としての答え以上ではない
ウェビナーの最後には、Q&Aのセッションがあって事前質問への回答があったのですが、ここは、致し方がないところなのですが、業界団体としての答えになっています。
最終的な部分は個社対応になるので、そこに聞いてくださいとか、含有の管理に対してもごく一般的な回答しか示されていません。
今後のセミナー予定
今回のウェビナーでは、特に欧州のPFAS規制化案に関して、そのパブコメがかかるであろう来年3月頃まで使用している各産業団体において適用除外を勝取る準備を進めて欲しいという主張がなされていました。
「次回ウェビナーは、欧州のPFAS制限案が公開され、パブコメの開始後に開催します」とのことなので来年2月以降(多分3月頃?)に開催される予想ですので、情報が必要な方はFCJのHPを見ておきましょう。
12月から1月にかけて
今後、12月から1月の年末年始は、ブログの更新ペースはかなり落ちると思いますが、今後も当ブログをよろしくお願いします。
コメント
管理人様。
大変、有益な情報ありがとうございます。
そんな協議会が、立ち上がっていたことを全然知りませんでした。
弊社にも、米国メイン州でのPFASの報告義務の調査依頼が来ていて、どう対応しようか苦慮していました。
含有してると報告があった川上メーカーに開示してもらえないか、またノウハウに関わるのであれば開示できないことを教えてもらえないかと交渉していますが、まだ返事もらえていません。
なぜか物質数もぐーんと増えていますし、再調査しないといけないかもわからず…
資料読み込んでると、3月くらい迄 様子みてからでも良いような気がしてきました。
サプライヤー全体に負荷を掛けてしまうのではないかと。
毎日お仕事様、コメントありがとうございます。管理人です。
確かに、こういう情報って、知っていると知らないとでは大きく違うと思います。
PFASの件は、来年の化学物質管理の大きな焦点になることは間違いないと思いますので、日本の製造業の人は知っておくべきでしょう。
そのためにも、サプライチェーンで情報共有そして協力することが必要と思います。
こういう問題は、技術的なライバル会社でも共通の課題なので、日本の業界として対応すべきことだと思います。
なので、この情報は、皆さんに教えまくってください。
還暦環境調査員より
FCJのHP 早速拝見させて頂きました。
環境調査に欠かせないOFFICE KS様です。
しっかり読み込んで理解して作業を進めていきたいと思います。
今後とも頼りにしています。
還暦環境調査員様、コメントありがとうございます。管理人です。
少しは、お役に立ったようで良かったです。
今後ともよろしくお願いします。
情報ありがとうございます。
PFASの資料ダウンロードしました。
各調査をこなしていくのでいっぱいいっぱいで
業界団体などの動きまで追っかけらないのでとても助かります。
通りすがり購読者様、コメントありがとうございます。 管理人です。
お役に立ったようで良かったです。
情報源のサイトは、気づいたときにブックマークしておくのが吉と思います。
いつもお世話になっております
メイン州の動向をざっくりまとめると
2023年1月から使用用途を報告させ
→その報告内容から、禁止にする物質、禁止する使用用途、適用除外などの詳細ルールを策定し
→2030年1月から禁止にする
と言った流れかと認識していますが
最近特定の客先より
「PFAS全てが禁止になるので代替方法を提案しろ」と言う依頼が後を絶ちません
そんな規制になったら、樹脂材の摺動性改善のためのPTFE粉末やら
テフロンパッキンやらコーティングフライパンやらが全滅するので無理だろ・・・
と思っていますが
全てのPFASが禁止になる可能性や
現実問題として全てのPFASを把握することは可能なのか?
と、もやもやしています
とりあえずSHERPAの管理物質にPFASが入ったら、全サプライヤに展開して把握する動きを
とろうかな?と考え正月を過ごします
パンダ様、コメント、ご意見ありがとうございます。管理人です。
返事が遅れてしまいました。
特定の客先より
「PFAS全てが禁止になるので代替方法を提案しろ」と言う依頼…
この部分は、管理人も全くパンダ様と同じ意見です。
FJCのページでも見て勉強しなさいと言いたくなりますよね。
その下の
全てのPFASが禁止になる可能性や
現実問題として全てのPFASを把握することは可能なのか?
という点にについては、以下のように予想(あくまで予想です)しています。
「全てのPFASが禁止になる可能性」これはあると考えていますが、必ずエッセンシャルユース(適用除外)が設けられると思う、というかそれを認めさせなければならないと思っています。
「現実問題として全てのPFASを把握することは可能なのか?」、もうこれは無理だと考えています(^^;。証明する方法がないもの。