今回のREACH 制限物質(その61)はEntry25のMonomethyl-dichloro-diphenyl methane Trade name: Ugilec 121, Ugilec 21です。
このEntry25の物質には、EC.NoもCAS.Noも書かれていません。
そういう意味では、前回のREACH 制限物質(その60):Entry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141より始末が悪いかもしれません。
Entry25 Monomethyl-dichloro-diphenyl methane Trade name: Ugilec 121, Ugilec 21の基本情報
この物質も前回のREACH 制限物質(その60):Entry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141と同様、商品名が併用されています。
化学物質名:Monomethyl-dichloro-diphenyl methane Trade name: Ugilec 121, Ugilec 21
和名:モノメチルジクロロジフェニルメタン(単に日本語で読んだだけ)
化学式:C14H10Cl2
分子量:251.2
構造式:
CAS RN : –
EC No.: –
この物質は、前回のREACH 制限物質(その60):Entry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141では塩素が4個のものが2個になった構造をしています。Ugilec 121, Ugilec 21の二つの商品名は、異性体による差なのかなと推測します。
Entry25 の危険性は何か
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質には、調和された分類はなく、この物質に関する製造者、輸入者、川下使用者による危険有害性の通告はないとされています。
この物質は、NITEのCHRIPでも検索されません。ということでどのような有害性があるのかよくわからないです。
とはいえ、アメリカやカナダにおいても規制はなされているようです。
Entry25はどこに使われているのか
ECHAのSubstance Infocardには、この物質の用途は書かれていません。
ネット上を検索するとEntry24のMonomethyl — tetrachlorodiphenyl methane Trade name: Ugilec 141とEntry25のMonomethyl-dichloro-diphenyl methane Trade name: Ugilec 121, Ugilec 21は、PCBsの代替物として開発されたようです。
いやメチル基1個つけてもそれ以外の構造は、PCBじゃん。熱がかかればダイオキシン類に変化すると思われます。
制限条件
Entry25のMonomethyl-dichloro-diphenyl methane Trade name: Ugilec 121, Ugilec 21の制限条件は、以下の通りです。
物質として、または混合物として、上市または使用してはならない。また、当該物質を含有する物品を上市してはならない。
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