REACH規則の基礎(その3)第3条:条約、法規いっちょかみ(その10)

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前回のこのシリーズのREACH規則の記事は、第3条の用語の定義の途中で終わってしまいました。

今回は、その続きです。さすがに第3条は終わりにしたい。

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REACH第3条 使用される用語について(前回の続き)

このシリーズにおけるREACH規則は、REACH規則の基礎(その2)第1条~3条:条約、法規いっちょかみ(その8)なのですが、管理人、第3条の使用される用語について、これが41個もあるため挫折して途中で挫折してしまいました(^^;。
今回は、その続きです。

前回は3番目の成形品の定義のところまでで止まっています。もちろん、全部解説するつもりはありません。管理人の注釈は、薄黄色にしています。正確とは限りませんので、参考程度に。

これ以降に一番最初に数字が書いてあったら、それはREACH規則第3条における番号です。

4 成形品の生産者(producer of an article):EU同体内で成形品を製造または組み立てる自然人または法人を意味する。

なので、海外で成形品を製造・組み立てしている人は成形品の生産者ではありません。

5 ポリマー(polymer):1種類以上のモノマーユニットの連続によって特徴付けられる分子からなる物質を意味する。このような分子は分子量の範囲に分布していなければならず、分子量の差は主としてモノマー単位の数の差に起因する。ポリマーは、以下のものからなる。
(a)少なくとも1つの他のモノマー単位または他の反応物と共有結合している少なくとも3つのモノマー単位を含む分子の単純重量過半数を占める。
(b)同じ分子量の分子の単純重量比が過半数未満であること。
この定義において、「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態を意味する。

訳が分からないよorz。これ読んで、意味わかる人はいるのか?

6 モノマー(monomer):について書いてあるのですが、まあ一般に理解されているモノマーで良いと思うのでパスします。

7 登録者(registrant):物質の製造者または輸入者、あるいは物質の登録を提出する成形品の製造者または輸入者を意味する。

成形品の製造者または輸入者でも物質を登録する可能性があるということですね。

8 製造(manufacturing):生産、または自然状態の物質の抽出を意味する。

9 製造者(manufacturer):欧州共同体内で物質を製造する、欧州共同体内に設立された自然人または法人を意味する。

海外で物質を製造する人は、製造者ではないことになります。

いやこの調子でやってたらいつまでたっても終わらんぞ、なのでここからは結構大胆に端折ります。

10 輸入(import):欧州共同体の税関管轄区内への物理的導入を意味する。

12 上市(placing on the market):対価の有無にかかわらず、第三者に対して供給すること又は利用可能にすることをいう。輸入は上市とみなす。

2022年11月10日修正川下使用者や流通業者の定義もあるのですがパスします。
13 川下使用者(downstream user)、14 流通業者(distributor)を追加

13 川下使用者(downstream user):輸入者以外の、共同体域内で設立された自然人または法人で、産業活動または職業活動の過程で、物質を単体または混合物で使用する者。流通業者や消費者は川下使用者ではない。
第 2 条(7)(c)に従って免除された再輸入者は、川下使用者とみなされるものとする。

14 流通業者(distributor):小売業者を含む、共同体域内で設立された自然人または法人で、第三者のために物質単体または混合物を保管し、市場に流通させる者。

以下重要と思うものだけ。

21 届出物質(notified substance):届出がなされ、指令67/548/EECに従って上市される可能性のある物質を意味する。

24 使用(use):加工、配合、消費、保管、保存、処理、容器への充填、1 つの容器から別の容器への移動、混合、成形品の製造、またはその他のあらゆる利用を意味する。

容器への充填や移し替えも使用です。

31 制限(restriction):製造、使用、上市のあらゆる条件または禁止を意味する。

40 化学的に修飾されていない物質(not chemically modified substance):例えば不純物除去など、化学的加工や処理工程もしくは処理物理的鉱物学的変換を受けたとしても、化学構造が変化していない物質を意味する。

他にも定義の部分は沢山あるけど省略

第3条の定義は41個もあるのでとても全部はやっていられません(逐条解説ではありません)。これからの解説で使う可能性が高いだろう15個だけ解説しました。

今回はここまでです。次回からは、きっともっと手抜きですというか、この調子でやってたら終わりそうもありません。

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