今回は、Entry1に戻って順番にやり始めた2回目です。
ということで、今回のREACH 制限物質(その39)はEntry2のChloroethene (vinyl chloride)です。
Entry2 Chloroethene (vinyl chloride) の基本情報
では、まずEntry2 Chloroethene (vinyl chloride) の基本情報を見ていきましょう。
化学物質名:Chloroethene
和名:塩化ビニル
別名:クロロエチレン、ビニルクロライド、塩化ビニルモノマー、Chloroethylene、 Vinyl chloride、 VCMなど
化学式: C2H3Cl
分子量: 62.5
構造式:
CAS RN : 75-01-4
EC No.: 200-831-0
融点:-153.8 °C
沸点:-13.4 °C
普段はまずお目にかからない化合物ですね。
Entry2 Chloroethene (vinyl chloride) の危険性は何か
ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、この物質は癌を引き起こす可能性があり、非常に可燃性の高いガスです。
更には、加熱すると爆発する可能性があることが確認されています。
職場のあんぜんサイトによれば、更に、皮膚刺激、遺伝性疾患のおそれの疑い、生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い、中枢神経系の障害、眠気やめまいのおそれ、長期にわたる、または反復ばく露により肝臓、神経系、血管、血液、呼吸器、精巣、骨の障害、水生生物に有害、長期的影響により水生生物に有害
と危険性のオンパレードです。
どこに使われている
ECHAのSubstance Infocardによれば、 この物質はEUにおいて100万トン以上製造もしくは輸入されています。
この物質は、コーティング製品やポリマーの製造に使用されます。
NITEのCHRIPや 職場のあんぜんサイトのSDSによれば、ポリ塩化ビニル・塩化ビニル共重合体原料、更には
塩化ビニル樹脂は、汎用プラスチックとして多用される。酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、プロピレン、エチレン、マレイン酸等との共重合樹脂にも使用される。
とあります。
制限条件
Entry2 Polychlorinated terphenyls (PCTs)の制限条件は以下のようなものです。
いかなる用途のエアゾールの噴射剤としても使用してはならない。
この物質を噴射剤として含むエアゾールディスペンサーを市場に出してはならない。
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