Agenda21 第19章解説:新シリーズ 条約、法規いっちょかみ(その0)

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今回(2021年6月7日)アンケート結果を見ると、アメリカの規制や化学物質に関連する条約の解説の要望が多く寄せられました。その後、今後ブログでこの要望をどうするか考え、各種条約や法規の概説というか、そういったものを書くことにしました。

もちろん、Wikiや各省庁のHPなどを見ればたくさん情報は載っています。それより詳しくは多分書けないと思います。ですが、管理人視点でどういったものなのかを書くことにします。

名付けて、「条約、法規いっちょかみ」シリーズです。ですので、詳しい解釈は期待しないでくださいね。

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最初の説明は、1992リオサミット

いや、いつの時代の話だよって言われそうですね、何せ今から30年も前の話です。でもね、管理人すでにそのころ社会人で普通に会社で働いてました。しかも、環境の仕事をしていませんでしたから、セヴァン・スズキさんのスピーチが話題になっていることや、環境は確かにこれから大事だよなくらいの感じでした。

でも、このリオサミットで決められた行動計画Agenda21には、現在の化学物質管理の考え方の基本になるものが書かれています。
ご存じの方からは、いやいや、それよりも前からいろいろあるだろという声が聞こえてきそうですが、ちゃんとまとめられていて、有名な文書としてはこれかなと思います。
それに、それより遡るのは、個々の規制の時にあると思いますので。

Agenda21 第19章

Agenda21において、化学物質の管理に関する項目は、第19章に書かれています。Agenda21の全文和訳って検索してもあまり見つけられなかったのですが、第19章の和訳は、2003年の厚労省
第一回 職場における労働者の健康確保のための化学物質管理のあり方検討会資料
に含まれており、見ることができます(ここのAgenda21をクリック)。
資料の体裁としてはどうかなってところがありますけれど。

第19章の題名は、「有害かつ危険な製品の不法な国際取引の防止を含む有害化学物質の環境上適正な管理」と和訳されています。

原文は、「ENVIRONMENTALLY SOUND MANAGEMENT OF TOXIC CHEMICALS, INCLUDING PREVENTION OF ILLEGAL INTERNATIONAL TRAFFIC IN TOXIC AND DANGEROUS PRODUCTS」です。

この中で、6つのプログラム分野が提案され、その行動計画が書かれているのですが、そのプログラム分野は

(a)化学的リスクの国際的なアセスメントの拡大及び促進
(b)化学物質の分類と表示の調和
(c)有害化学物質及び化学的リスクに関する情報交換
(d)リスク低減計画の策定
(e)化学物質の管理に関する国レベルでの対処能力の強化
(f)有害及び危険な製品の不法な国際取引の防止

となっていて、現在の化学物質管理に関する基本的な考え方と行動すべき項目が述べられています。興味のあるかたは、原文ででも確認いただければいいかなと思います。とても、Agenda21全文を読む気にはなりませんが。

今行われている化学物質管理は、このような行動計画が基本として存在していることは、知っておいて損はないと思います。

いっちょかみなので、詳細な解説はしない

条約や規制って全部読んでると本当に大変です。管理人もあんまり読んでないです(威張れることじゃないな)。規制って最終的には、司法の領域に突入してしまいますので、詳細解説はできないし試みたとしてもぴんと来ないかもしれません。

なので、このシリーズは、どんな分野の規制なのかとか、どういうときに関係するんだとかそういう基本的な部分だけ解説しようと思ってます。つまり、このシリーズは規制の超入門の位置づけにしようかなと思っています。

なので、詳細項目の質問はしないでね、なにせ、いっちょかみですから(^^;。

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超入門
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コメント

  1. いそがい より:

    こんにちは。
    新シリーズありがとうございます。
    この手の分野で一番厄介なのが地域ごとの法規規則です。
    おおまかなあらましだけでも知っているのといないのではだいぶ違いますのでこれからも楽しみにしております。

    • OFFICE KS より:

      いそがい様、コメントありがとうございます。管理人です。

      いそがい様の期待外れにならないかちょっと心配してます。何せ、超初級化学講座の規制版ですから。
      本当にさわりしかやるつもりがないので、期待外れでも許してね(^^;。

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