12月16日、ECHAは200万件以上のSCIPの届出があったと発表 でもTipsがついている

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ECHAのSCIPのページに、ニュースとして12月16日にSCIP databaseに200万件以上の通知を受け取ったという記事が掲載されました。

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どんなニュースなのか見てみよう

ニュースのこの記事の部分をクリックするとその内容のpdfファイルが立ち上がります。題名には、
”SCIPデータベースの成長が著しい – 200万件の通知”とあります。

今回も各週ごとの通知の数がグラフで表されています。

これによれば、第49週は26万件弱、第50週は162万件強の通知がなされています。あれ?前回12月2日の報告では第49週の数値は2000件にも満たない数だったような、、。週の途中で出したのかな。

*注意:今回のブログ記事では、このニュースの全部の内容は書いていません。内容は、実際のECHAの記事をご覧ください。また、今回のニュースから引用して訳した部分は緑色にしてあります。

まずの記事の最初には、以下のような内容が書かれています。
運用開始から50日も経たないうちに、SCIPデータベースは200万件以上の通知を受けました。さらに何百万件もの通知があると予想されますが、これを実現するために時間と労力を費やした企業に拍手を送りたいと思います。

まあこれはいいとして、読み進めていくと以下のような表現も出てきます。

候補リストに記載されているSVHCが確認されている成形品のみを対象とすべきである。ECHAは、無関係で冗長なデータが含まれていることを指す大規模な通知の提出を懸念しています。

したがって、候補リストに記載されているSVHCを含む成形品のみが提出されることを確実にするために、ECHAは、1,000を超える構成要素を含む書類の処理を一時停止します。(ニュース内の表現も太字です)

いやー、なんかあったんだろうな。さらに以下の文章もあります。

企業が優れたSCIP書類を作成できるように、ECHAは、SCIP届出を成功させるための重要なヒントをまとめた簡単なガイドを用意しています。

SCIP届出を成功させるための重要なヒントにはリンクが張られており、本当にそういう文書が出てきます。題名は”Key tips for successful SCIP notifications”で発行が2020年12月になっています。こういうものが必要な事態になったということですね。

更には、

ただし、現在、ECHAは、SCIPおよび毒物センター通知の規制期限が迫っており、また英国のEU離脱の移行期間が終了するため、多量の作業に直面していることにご注意ください。お問い合わせ内容を確認し次第、ご返信させていただきます。ただし、通常よりも回答に時間がかかる場合がございます。ご了承ください。

うん、2年以上も前からわかっているはずの内容ですから、明らかに予測ミスと言い訳ですね。毒物センター通知も一か所出せば済むみたいな状態にはまだなっていないという話も聞いていますが、管理人はそちらのほうには疎い(というか、そちらまでフォローする余力も力もない)ので、誰か知っていたら教えてください。

SCIPの混乱は、しばらく続くと予想

12月16日のこのECHAのニュースは、どちらかというと200万件通知があったというよりも、いろいろな問題点がそこかしこに見えるような記事になっていると管理人は見ています(あくまで管理人の見方ですので、そこはご容赦を)。

ですが、2021年1月5日(ほぼ1週間後)からSCIPの通知は義務となります。準備のできている会社もできていない会社もあると思います。できていないところは、欧州の輸入者もしくは製造者にSCIPに必要なデータを渡せるように粛々と進めましょう。

今の状態では、1月5日を過ぎてもSCIPについては、しばらくは混乱が続くと予想します。

年内の更新はこれで最後です

今年は、コロナのおかげで生活様式もガラッと変わってしまい、本当に大変な1年でした。皆様のところもそうであったと思います。影響のない人は、いなかったでしょうからね。

ですが、おかげさまで、当ブログは今年も何とか続けることができました。年内はこれが最後の更新になります。来年もブログは続ける予定ですのでよろしくお願いします。

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