RoHS その3で新たに2019年7月22日から以下の4つのフタル酸エステルが規制に加わると書きましたが、今いろいろ問題となっているようです。
Bis(2-ethylhexyl) phthalate (DEHP) フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)
Butyl benzyl phthalate (BBP) フタル酸ブチルベンジル
Dibutyl phthalate (DBP) フタル酸ジブチル
Diisobutyl phthalate (DIBP) フタル酸ジイソブチル
これらのフタル酸エステルが今までの規制物質と性質が異なることにも由来しているようです。
1.フタル酸エステルは、世の中でいろいろなところに使われていて管理が大変。
2.フタル酸エステルは、移行(接触していると相手方に移ってしまう)すると言われているので、この点からも管理が大変。
3.今までRoHSで規制されてきた四つの金属元素と二つの臭素系難燃剤は、スクリーニング分析手法があったが、フタル酸エステルは、C、H、Oの三つの元素の化合物なのでスクリーニングが非常に難しい。
規制は来年ですので、既に、ほぼ対策は終わっていなければならない時期に来ているはずですが、なかなかそうもいかないようです。また、厳しい要求を川下メーカーからされて困っている話も聞きます。
これから少し、これらの物質について書いてみたいと思います。
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