今までは、SCIPについてその概要のような部分を解説してきたわけですが、今回から多少、実践寄りのお話にしたいと思います。とはいっても、何度も書いているように資料はやたらとあるので、どれがキーなのかわかりません。
まあ、管理人の直感で見ていきたいと思います(おいおい、大丈夫か?)。
まずは、これいってみよう!Detailed information requirements for the SCIP database
最初にどの資料から読んで勉強しようかと思った時に、最初に目についたのは、SCIP supportの項の副項目Information requirementsの所に最初に置いてあるpdfファイルである“Detailed Information Requirements for the SCIP database”です。まあ、日本語に訳すと「SCIPデータベースの詳細な情報要件」みたいな感じでしょうか。
これは、読んでその名の通りSCIPデータベースで必要な情報の詳細が説明されているものになります。結構重要そうでしょ。なので、これの勉強、解説からいってみたいと思います。
といってもこれ、全15ページのうち、文字が少ないのは表紙の1ページくらいで、残りはびっちり細かい文字と図表で埋め尽くされています。これ、勉強して解説しろってか、(やるって言わなきゃよかった。。。)
多分、この資料の説明だけで、このブログでは何回もかかるでしょう。それをいくつもの資料についてやるので年末までに最低限の説明でさえ間に合わないな(^^;。
えっ?何とかしろ?うー、頑張っては見るけど多分ダメっぽいと思う。ほかの記事も書かなきゃならんし。
重要
今後、資料の説明においては、管理人が特に必要と思うところだけ解説します。更に、文書の量が多いためかなり意訳することになります。
全部正しく理解したい方は原文をお読みくださいね。それが最も正しい道です。
Detailed information requirements for the SCIP databaseには何が書いてある
この文書は、以下のような内容が書かれていることが目次から判ります。
- はじめに
1.1. 背景
1.2. 目的 - データベースの概念モデル
2.1. 定義
2.2. 記録しておくべき情報の範囲 - 情報要件
- 予測される通知内容の例
なのですが、1. はじめにに書かれている基本的なことは、今までのブログ記事に書いたことと重複します。ですので、実際の当ブログでの解説は、2. データベースの概念モデルのしかも2.1. 定義から始めたいと思います。
2.1. 定義には何が書いてある
細かいことはいくつ書かれているのですが、まず最初に書かれていて注意すべき点は、SCIPデータベースの文脈では「製品」という言葉は意図的に使用されないということです、製品は、市場に出回っている(上市されている)ものを指すため、当然、物質や混合物も含まれます。しかし、SCIPデータベースは成形品、それらの複合体にに焦点を当てているためです。Fig1を参照してください。
次に、混合物はデータベースの範囲から除外されている(Fig1の灰色の部分にはない)けれど成形品や複合品を作る際に組み込まれるかもしれないとあります。例として、成形品をコーティングしたり、接合したりする場合が挙げられてます。
また、この文書での成形品(Article)は次のようなものだと書かれています。成形品そのもの(Article as such)(例えば、ブレード、ワンピースプラスチックスプーン、Oリング)と複合品(Complex object)(例えば、鉛筆削り器、ソファ、車両のエンジン、電子機器)のどちらも成形品の概念に含まれます。
いやね、何でこんな例にしたんだろと思っちゃいました。
各複合品は、2つ以上の部品を内蔵しており、それぞれは、Fig2に示すように、成形品または別の複合品(複合体部品)です(ネジ、ブレードおよびケーシングは、鉛筆削り器の部品である)。したがって、複合体部品は、複合品と部品との間の可能な関係を確立するために使用されます。
2.2. 記録しておくべき情報の範囲には何が書いてある
この文書では、SCIP データベースに提供される “技術的 “データ(物質、成形品及びそれらの関連性に関する情報)のみに焦点を当てています。
これは、以下のスコープレベルのビジュアル(図 3)に描かれています。
Fig3は、まあ当然そうだなということが書いてありますね。
いや、全然終わらんぞ
多分この文書”Detailed information requirements for the SCIP database”の解説は、まだ全然終わっていません。最低あと2回かかると思います。SCIP結構長丁場になるかもしれませんね。
chemSHERPAも、もうすぐSCIP対応のVer.2.02が出るようですし、出たら今までとの違いはレビューしていこうと思います。
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